UXを定義するとすれば、それは「comfortableかどうか」ということではないだろうか。 | UXとは何ぞや? UXを高める武器を手に入れよう! - @IT
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前にAppleの「ヒューマンインターフェースガイドライン」についてはまとめたことがある。
琴線探査: 「iPhoneヒューマンインターフェースガイドライン」まとめ
しかし、こういうガイドラインをもっているのはAppleだけかと思ったら、MicrosoftやGoogleも持っているようだ。
Windows ユーザー エクスペリエンス ガイドライン
これはすごい。775ページもの大量の文書でWindows7のアプリケーションを作る場合のUXのデザインについて詳細に書いてある。これを読みこなすのは大変だけれど、一度は読んでおきたい文書だ。
Corporate Information - Google User Experience
Googleらしく1ページでまとめられている。このページが「Corporate Information」に属していることから、開発者向けというよりは、Googleが目指しているものを明確にするためだと思われる。
どの文書をざっとみても、まとめ方や表現がそれぞれ違う。UXというものを定義するのがいかに難しいかということがわかる。筆者の橋本圭一氏もこのようにおっしゃっている。
ただ、定義しようと試みている人もいるらしい。記事中で引用されているニールセンノーマングループの定義はこうだ。
自分の感覚と照らし合わせてみても、確かにこんな感じだと思う。ただ、少々長い。
なら、自分なりに定義してみるとすればどうなるだろうか。上の定義にもあるけれど、UXについては「心地良よい」というところが最も重要だと思うので、こうなるだろうか。
「UXとは、ソフトウェアがユーザーにとって心地良い(comfortable)かどうかということ。」
例えば、
・カッコ悪い見た目はuncomfortableだ。だから見た目はカッコいい方がいい。
・安定しないのはuncomfortableだ。だから安定性を追求しなければならない。
・処理が遅いのはuncomfortableだ。だから処理はできるだけ速くしなければならない。
・目的を簡単に達成できないのはuncomfortableだ。だから目的は簡単に達成できるようにしなければならない。
・ムダなアニメーションはuncomfortableだ。だから必要最低限にしなければならない。
・小さすぎるボタンはuncomfortableだ。だからボタンは押しやすいサイズにしなければならない。
・複雑な機能はuncomfortableだ。だから機能はシンプルにしなければならない。
つまり、ソフトウェアのある面がユーザーにとってcomfortableかどうかがUXにおける全ての判断基準になるのではないだろうか。
全てのソフトウェアの全てのuncomfortableを挙げ切るのは容易ではない。しかし、ソフトウェアを長年にわたって開発していくうちに、このuncomfortableを一つひとつ列挙していけば、優れたUXとは一体何なのかがきっと見えてくる気がする。
それは結局、優れたソフトウェアとは何かを追求することに他ならないだろう。これはまさに、ソフトウェア開発道だ。
そしてその動機は、そのソフトウェアを使ってくれるユーザーに対する感謝や配慮や思いやり、要するに愛なのだと思う。これはソフトウェアに限らず、何でもそうなんだと思う。
コストの削減や売上の増加は、愛のある優れたソフトウェアが作られた結果として自然と付いてくるものであり、経営者としてはともかく、ソフトウェア開発者としては、それをメインの動機とするべきではないと肝に命じたい。
前にAppleの「ヒューマンインターフェースガイドライン」についてはまとめたことがある。
琴線探査: 「iPhoneヒューマンインターフェースガイドライン」まとめ
しかし、こういうガイドラインをもっているのはAppleだけかと思ったら、MicrosoftやGoogleも持っているようだ。
Windows ユーザー エクスペリエンス ガイドライン
これはすごい。775ページもの大量の文書でWindows7のアプリケーションを作る場合のUXのデザインについて詳細に書いてある。これを読みこなすのは大変だけれど、一度は読んでおきたい文書だ。
Corporate Information - Google User Experience
Googleらしく1ページでまとめられている。このページが「Corporate Information」に属していることから、開発者向けというよりは、Googleが目指しているものを明確にするためだと思われる。
どの文書をざっとみても、まとめ方や表現がそれぞれ違う。UXというものを定義するのがいかに難しいかということがわかる。筆者の橋本圭一氏もこのようにおっしゃっている。
・・・UXに関する技術は、一朝一夕で身に付くような学問・スキルではないことは確かだ(心理学・人類学・グラフィック・デザインなども関係していて、複雑に絡み合ってもいる)・・・
ただ、定義しようと試みている人もいるらしい。記事中で引用されているニールセンノーマングループの定義はこうだ。
「製品やサービスを利用する過程(の品質)を重視し、ユーザーが真にやりたいことを「楽しく」「面白く」「心地よく」行える点を、機能や結果、あるいは使いやすさとは別の“提供価値”として考えるコンセプト。
つまらぬいらいらや面倒なしに、顧客のニーズを正確に満たすことであり、次に所有する喜び、使用する喜びとなる製品を生産するといった簡単、簡潔なことである。」
自分の感覚と照らし合わせてみても、確かにこんな感じだと思う。ただ、少々長い。
なら、自分なりに定義してみるとすればどうなるだろうか。上の定義にもあるけれど、UXについては「心地良よい」というところが最も重要だと思うので、こうなるだろうか。
「UXとは、ソフトウェアがユーザーにとって心地良い(comfortable)かどうかということ。」
例えば、
・カッコ悪い見た目はuncomfortableだ。だから見た目はカッコいい方がいい。
・安定しないのはuncomfortableだ。だから安定性を追求しなければならない。
・処理が遅いのはuncomfortableだ。だから処理はできるだけ速くしなければならない。
・目的を簡単に達成できないのはuncomfortableだ。だから目的は簡単に達成できるようにしなければならない。
・ムダなアニメーションはuncomfortableだ。だから必要最低限にしなければならない。
・小さすぎるボタンはuncomfortableだ。だからボタンは押しやすいサイズにしなければならない。
・複雑な機能はuncomfortableだ。だから機能はシンプルにしなければならない。
つまり、ソフトウェアのある面がユーザーにとってcomfortableかどうかがUXにおける全ての判断基準になるのではないだろうか。
全てのソフトウェアの全てのuncomfortableを挙げ切るのは容易ではない。しかし、ソフトウェアを長年にわたって開発していくうちに、このuncomfortableを一つひとつ列挙していけば、優れたUXとは一体何なのかがきっと見えてくる気がする。
それは結局、優れたソフトウェアとは何かを追求することに他ならないだろう。これはまさに、ソフトウェア開発道だ。
そしてその動機は、そのソフトウェアを使ってくれるユーザーに対する感謝や配慮や思いやり、要するに愛なのだと思う。これはソフトウェアに限らず、何でもそうなんだと思う。
コストの削減や売上の増加は、愛のある優れたソフトウェアが作られた結果として自然と付いてくるものであり、経営者としてはともかく、ソフトウェア開発者としては、それをメインの動機とするべきではないと肝に命じたい。
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