キングカズの「アンバサダー」のお役目を終えてのお言葉

日経14.07.25朝 ブラジルで学んだこと サッカー人として 三浦知良

…「アンバサダーって一体何?」と不思議に思った人は多いだろう。引き受けた僕自身もそう。そこでこう考えた。アンバサダーなるものを自分でつくっていこうと。

役割とは人から与えられるものではなく、自分でつくるものだ。足をとどめることなく、様々な日系人社会に顔を出し、多くのつながりをつくれたよ。自分で行動を起こすことで生まれてくる何かがある。

今回、日本は「自分たちのサッカー」にこだわった。自分たちのサッカーで勝たねば、価値も進歩もないのだと。代表選手だけでなく、僕も含めて、見守る日本全体がそうだったはず。

ただ、W杯は自分を披露すればいいだけの場ではなかった。ときには自分を捨てても死守すべきものがあった。負けないこと、1ポイントに徹することで何かが生まれることもある。理想にこだわるのも、離れることも大事。それがブラジルという教室で日本が学んだことじゃないだろうか。

次回の本番へ、あの3試合を戦った選手たちはあそこで経験したことを発信してほしい。プレーだけでなく、形ある言葉で語り継いでほしい。そうすることで日本は大きくなれるはずだからね。…

「役割とは人から与えられるものではなく、自分でつくるものだ。」

「ときには自分を捨てても死守すべきものがあった。」

「理想にこだわるのも、離れることも大事。」

あまり報道されてなかったけど、キングカズはブラジルで様々な活動をされていたのだろう。少し報道されていた限りでは施設をまわるなど、まるで両陛下のようなお役目をされていたと聞いた。

キングカズは現役選手を続けることにこだわっておられる。しかし、その理想を離れ、己を捨てて、日本サッカーの将来を死守すべき時が来ているように思うのは自分だけだろうか。

「キングカズ監督」。これほど心強いことはないじゃないか。

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