「ワースト・ファステスト・タイム」という考え方 〜 「エコ・スローマラソン印旛」

日経14.03.22朝 記録は追わず走り味わう 「世界で最も遅いランナー」西一さん

…走り始めたのは41歳だった1990年末。最初の内は当然のように記録の更新を目指していたが、3年あまりで「いくら頑張っても、どうせ2時間半で走れるようになどなるわけがない」と悟った…

「100歳までに世界の1000の大会を完走する」という新たな目標…「あまりに気持ちがいいのでゴールするのが惜しかった」。

そこで「ゆっくり走れば極上のときが味わえる」と気づいた。思想的に極端なところまで突き抜け「負けるが勝ち」「スロー・イズ・ビューティフル」を唱えるようになった…

人との触れ合い、相互理解を大事にし、給水所のボランティアに感謝の言葉を伝え、冗談も言う。「ポジティブな言葉をかけると、相手から自分の力になる言葉が返ってくる」…

自己ベストは94年に出した3時間45分。それを「ワースト・ファステスト・タイム」と表現する。そんなに急いで走るなんて最悪というわけだ…

「エコ・スローマラソン印旛」…テーマは「世界で最も初心者と環境にやさしい国際スポーツ大会」…競技性を排し、記録の計測と順位付けはしない…

「これなら、お年寄りでも参加できるし、若者と同じことをやり遂げた達成感を味わえる。何時間かかろうが、完走すればリスペクトされる。そこでお年寄りが社会との結び付きを感じる」と西さんはいう…

水筒を携帯してのセルフ給水を義務付け…コスプレでのゴミ拾い推奨…表彰式ではコスプレヒーロー、スマイルヒーローなどを互選する…


うーん。なんかすごいね。これだね。

ECO SLOW MARATHON INBA 2014 エコスローマラソン印旛

悟っちゃったというか何というか。「ワースト・ファステスト・タイム」という言葉はこの悟りの本質を的確に表現していると思う。

自分は今も記録の更新を目指している。それはそれで自然なことだと思う。

自分にとってマラソンは、普通に「楽しい!」というものではなく、修行して記録が伸びることが「楽しい!」ものだから。

でも、走ることで得られる出会い、人との触れ合い、ゴミ拾いとか、コスプレとか、そういうのが楽しい!っていうのも全然ありだと思う。それもそれ。

ただ、自分はとことん修行して、どこまで速くなれるのか、自分を試したいと思う。

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