Google Booksの「無限書棚」は検索に「セレンディピティ」を与えようという試みだと思う | Official Google Blog: Designing an infinite digital bookcase

Official Google Blog: Designing an infinite digital bookcase

・・・Recently, we thought about the bookcase. What would it look like if it was designed to hold digital books?・・・many more than fit on a traditional shelf. With this in mind, we designed a digital bookcase that’s an infinite 3D helix.・・・ All of the visuals are rendered with WebGL・・・Bookworms using a modern browser can try the WebGL Bookcase today.We recommend using Google Chrome・・・

図書館には書棚がある。書棚は分類法に従って配置されている。ただ、ひとつの図書館の蔵書は限られている。

しかし、Google Booksの蔵書は無限に増える。そこでGoogleは、本の検索をどうすべきかを考えているらしい。

そこで、こんな螺旋状の無限書庫を考えたようだ。





書棚をグルグル回したり、上下に移動したりして本を検索する。


本をクリックすると、その本が大きく見える。


これらはWebGLを使ってレンダリングされている。その本をちょっとだけ開くこともできる。



TCでもこのことについて記事が出ていたのだけど、Devin Coldewey氏は酷評している。

Googleの無限書棚: 無限図書館のための仮想ブラウザ - Tech Crunch japan

・・・バベルの塔を、思い出してしまった。・・・でも、こんなものを本当に使って本を見つけたいという人が、世の中にいるだろうか? いないんじゃないかな。人間はデジタルなカタログにおいてもアナログな感覚を求めるが、このGoogleのデザインは奇抜すぎる。・・・本の並べ方としては、多くの人が表紙陳列よりも背差しに慣れている。棚に本の背中が並んでいる状態は、ベストの陳列デザインとは言えないかもしれないが、スペース効率は良い。・・・

そうかなぁ。このデザインはなかなかいいと思うのだけど。

自分の場合、本屋さんに行ったり図書館に行ったりして本棚を見るという行為は単に本を検索をしているわけではない。ただ検索して手に入れるだけなら、検索機で探すし、Amazonで注文すればいい。

本棚を見て回るという場合は、ある種の偶然性を求めている。流行りの言葉で言うと「セレンディピティ」?それによって、関連しているけれど自分の想像では及ばない領域へ踏み込むことだって多々ある。

このGoogleの本棚のデザインは、そういうことを狙ったものではないかな?背表紙よりも表紙を見せているのは、よりユーザーをインスパイアするためだと思うね。

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