糸井重里氏のインタビューにある「ことば」の数々に、様々な考えが沸き起こってしまった。
日経11.10.28夕 言葉、この危険なるもの⑤ コピーライター 糸井重里さん
インタビューとはいえ、コピーに使えそうなことばが、そこかしこに見られる。つまり、糸井さんの場合は話し言葉でさえコピーになってしまうのだ。
さすが、ことばを操って生きてきた人だなぁと感じる。歴戦の言語操者というか、K DUB SHINEが言うところの「言語科学者」、もしくはMUMMY D言うところの「サムライマー」というか・・・
インタビューにあることばの数々に、様々な考えが沸き起こってしまった。このような「ことば」の数々を引き出した石鍋仁美氏も、きっと相当な人物なのだろうと思われ。
「じぶんのリーダーは、じぶん」という言葉を搾り出した
うーむ。搾り出したかぁ(^^); このコピー、何文字?たったの13文字だよ。この13文字に至るために、どれだけの情報や知識、価値観の豊かさが必要で、どれだけの言葉を並べては捨てていったことか・・・コピーライターというのは、ことばのミニマリストだ。
事業計画は一切なし。計画を立てると、計画の奴隷になってしまい「何がしたかったのか」という動機が消えてしまう
その通りだと思う。「計画を立てる」というのは要するに、金や時間に問題があるからだ。だから、金や時間ではなく「何がしたかったのかという動機」に最も価値をおくならば、計画は立てないのが自然だ。
ソフトウェア開発でも似たようなことがある。設計でぎちぎちにソフトの形を決めてしまうと、実装の段階は単なる「こなし」仕事になってしまい、創造性が腐ってしまう。例えば、設計にないことをやらなくなる。そればかりか、設計にないことを考えようともしなくなる。
消費は恋愛に似ています・・・不要だからと削っていくと、魂も小さくなる
消費を我慢するとストレスがたまるばかりか自分の成長も止まってしまう。モノや食事や旅行など、必要な体験は買うべき。しかし、そのためにもムダな消費は極力避けるということだと思う。人々がプレミアムなものに消費を集中し始めたのは、そういうことではないだろうか。
個人の消費の話ではないけれど、前の事業仕分けに感じていたことも、まさにこれだ。金が無いのは分かる。しかし、だからと言って切れば本当に国益になるのか?科学者の魂や、これから科学者を目指そうとする者の魂までも削っていくのではないか?そういうことを感じていた。
バブルの頃は、本当に欲しいものじゃないから、代わりに量をいっぱい買っていたんでしょう
必要も無いのに趣味でたくさん買い物をする人がいるらしいけれど、なんだか、そういう人たちを思い出した。本当に欲しいのは、きっとモノそのものではないんだろうね。何なんだろうなぁ。愛なのかなぁ。
大量生産、大量販売に豊かさはない。再現できないもの、人の思い、丁寧な仕事、長い時間や歴史、ものに込めた世界観。それが価値
そう思う。これがまさしく「プレミアム」なのだと思う。しかし、ジョブズはそういった価値のあるものを大量生産、大量販売してしまった。そこがすごいと思うのだけど、中国無しには実現出来なかっただろうなとも思う。
攻撃のための言葉ではなく皆の価値を増やす言葉を
本当にその通りだなぁと。琴線探査では個人をDISったことはないけれど、政治家などの公人をDISったことは数知れず。
できればそんなこと、したくないんだ。でも自分の影響力など無に等しいと知りつつも、「誰かが書いておかなければいけないのでは?」と半分義務的に書くことがある。
しかし、それは本当に正しいのか・・・改めて考えなければと思った。
そして、今後のその判断基準は、「皆の価値を増やすかどうか」だ。
よし。インストール完了。
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地震と原発事故・・・「じぶんのリーダーは、じぶん」という言葉を搾り出したんです。
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他人の言葉で動くとミスの連続になる・・・自分の判断を大事にし、リスクを背負う。あらゆる判断は尊い。
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11月1日には宮城県気仙沼市に事務所を開きます。社員も常駐します。普通の会社では許されないでしょうけど、事業計画は一切なし。計画を立てると、計画の奴隷になってしまい「何がしたかったのか」という動機が消えてしまう。頼まれ仕事はしません。自分たちが面白いと思うことを全国に発信します。
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近年の「節約」志向に、やや異議がある。消費は恋愛に似ています。どちらも矛盾があり、喜びがあり、生きることそのもの。不要だからと削っていくと、魂も小さくなる。消費の喜びは、ものと心の掛け算にあります。バブルの頃は、本当に欲しいものじゃないから、代わりに量をいっぱい買っていたんでしょう。大量生産、大量販売に豊かさはない。再現できないもの、人の思い、丁寧な仕事、長い時間や歴史、ものに込めた世界観。それが価値なんです。
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悪口は誰の価値も増やさない。「ペンは剣よりも強し、だから武器よさらば」。攻撃のための言葉ではなく皆の価値を増やす言葉を、現場から紡いでいくつもりです。(聞き手は編集委員 石鍋仁美)
インタビューとはいえ、コピーに使えそうなことばが、そこかしこに見られる。つまり、糸井さんの場合は話し言葉でさえコピーになってしまうのだ。
さすが、ことばを操って生きてきた人だなぁと感じる。歴戦の言語操者というか、K DUB SHINEが言うところの「言語科学者」、もしくはMUMMY D言うところの「サムライマー」というか・・・
インタビューにあることばの数々に、様々な考えが沸き起こってしまった。このような「ことば」の数々を引き出した石鍋仁美氏も、きっと相当な人物なのだろうと思われ。
「じぶんのリーダーは、じぶん」という言葉を搾り出した
うーむ。搾り出したかぁ(^^); このコピー、何文字?たったの13文字だよ。この13文字に至るために、どれだけの情報や知識、価値観の豊かさが必要で、どれだけの言葉を並べては捨てていったことか・・・コピーライターというのは、ことばのミニマリストだ。
事業計画は一切なし。計画を立てると、計画の奴隷になってしまい「何がしたかったのか」という動機が消えてしまう
その通りだと思う。「計画を立てる」というのは要するに、金や時間に問題があるからだ。だから、金や時間ではなく「何がしたかったのかという動機」に最も価値をおくならば、計画は立てないのが自然だ。
ソフトウェア開発でも似たようなことがある。設計でぎちぎちにソフトの形を決めてしまうと、実装の段階は単なる「こなし」仕事になってしまい、創造性が腐ってしまう。例えば、設計にないことをやらなくなる。そればかりか、設計にないことを考えようともしなくなる。
消費は恋愛に似ています・・・不要だからと削っていくと、魂も小さくなる
消費を我慢するとストレスがたまるばかりか自分の成長も止まってしまう。モノや食事や旅行など、必要な体験は買うべき。しかし、そのためにもムダな消費は極力避けるということだと思う。人々がプレミアムなものに消費を集中し始めたのは、そういうことではないだろうか。
個人の消費の話ではないけれど、前の事業仕分けに感じていたことも、まさにこれだ。金が無いのは分かる。しかし、だからと言って切れば本当に国益になるのか?科学者の魂や、これから科学者を目指そうとする者の魂までも削っていくのではないか?そういうことを感じていた。
バブルの頃は、本当に欲しいものじゃないから、代わりに量をいっぱい買っていたんでしょう
必要も無いのに趣味でたくさん買い物をする人がいるらしいけれど、なんだか、そういう人たちを思い出した。本当に欲しいのは、きっとモノそのものではないんだろうね。何なんだろうなぁ。愛なのかなぁ。
大量生産、大量販売に豊かさはない。再現できないもの、人の思い、丁寧な仕事、長い時間や歴史、ものに込めた世界観。それが価値
そう思う。これがまさしく「プレミアム」なのだと思う。しかし、ジョブズはそういった価値のあるものを大量生産、大量販売してしまった。そこがすごいと思うのだけど、中国無しには実現出来なかっただろうなとも思う。
攻撃のための言葉ではなく皆の価値を増やす言葉を
本当にその通りだなぁと。琴線探査では個人をDISったことはないけれど、政治家などの公人をDISったことは数知れず。
できればそんなこと、したくないんだ。でも自分の影響力など無に等しいと知りつつも、「誰かが書いておかなければいけないのでは?」と半分義務的に書くことがある。
しかし、それは本当に正しいのか・・・改めて考えなければと思った。
そして、今後のその判断基準は、「皆の価値を増やすかどうか」だ。
よし。インストール完了。
糸井さんの言葉にはインスパイアされるものが多くある。彼の言葉は武器だなあ。人を確実に「感染させる(感じ染まらせる)」何かを含んでいるように感じます。
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