これ、おかしくないか? この論理の展開が理解出来ないのよ。いまだに。 | 私の履歴書 ジョージ・W・ブッシュ 20 大義喪失 - 日経
日経11.04.20朝
まず、アメリカ合衆国というのがすばらしいなと思うのは、何かが間違っている時には国内からカウンターパートとなる意見が必ず出てくるということだ。
この時もそうだった。アメリカの調査団は、自国の大統領が下した決断を真っ向から否定する調査結果を公然と発表した。これぞ民主主義とは言えないかもしれないけれど、少なくとも独裁ではなく、健全なジャーナリズムや世論がある証拠だと思う。
問題はブッシュ前大統領の論理展開だ。WMD(Weapon of Mass Destruction)がなかったことは認めておられる。そして、フセイン元大統領はしぶとい人間なのでWMDを持っているフリをして政権を危機に陥れる理由は無いとおっしゃっていながら、最後にはフセイン元大統領が生きていたらいつかWMDを持つようになっただろうとおっしゃる。
??? これ、おかしくないか? この論理の展開が理解出来ないのよ。いまだに。
ポイントは「フリをして」というところだと思う。「フリをして」ではなく、フセイン元大統領が「マジ」でWMDを持つ可能性があったか?ブッシュ前大統領ご自身のお見立てが正しければ、持とうとしなかったのでは?現に「核計画の再開に向けた組織的な動きを示す証拠はなく、進行中の計画もなかった」わけだ。
だとすれば、あの戦争は何だったのか。しかし、その結論を出すのはまだ早いだろう。少なくとも、今の自分にはわからない。
・・・いずれにせよ、イラクで大量破壊兵器(WMD)は見つからなかった。・・・「開発能力は湾岸戦争直後の1991年に、基本的に破壊されていた」とだんていしている。同時に「核計画の再開に向けた組織的な動きを示す証拠はなく、進行中の計画もなかった」と指摘した・・・WMDを巡る情報が間違っていた・・・フセインの心理プロファイルによれば、彼はしぶとく生き延びようとする人物だった。彼が権力の座から降りたくないのであれば、WMDを持っているフリを続けて政権を危機に陥れる理由がどこにあるのだろうか。・・・いずれにせよ、今もフセインが生きていたら相変わらず国連の目を欺き、実際にWMDを保有していることだろう。それで世界は良くなっていただろうか。私はそうは思わない。だから、私は自ら下した決断を今でも強く支持している。・・・
まず、アメリカ合衆国というのがすばらしいなと思うのは、何かが間違っている時には国内からカウンターパートとなる意見が必ず出てくるということだ。
この時もそうだった。アメリカの調査団は、自国の大統領が下した決断を真っ向から否定する調査結果を公然と発表した。これぞ民主主義とは言えないかもしれないけれど、少なくとも独裁ではなく、健全なジャーナリズムや世論がある証拠だと思う。
問題はブッシュ前大統領の論理展開だ。WMD(Weapon of Mass Destruction)がなかったことは認めておられる。そして、フセイン元大統領はしぶとい人間なのでWMDを持っているフリをして政権を危機に陥れる理由は無いとおっしゃっていながら、最後にはフセイン元大統領が生きていたらいつかWMDを持つようになっただろうとおっしゃる。
??? これ、おかしくないか? この論理の展開が理解出来ないのよ。いまだに。
ポイントは「フリをして」というところだと思う。「フリをして」ではなく、フセイン元大統領が「マジ」でWMDを持つ可能性があったか?ブッシュ前大統領ご自身のお見立てが正しければ、持とうとしなかったのでは?現に「核計画の再開に向けた組織的な動きを示す証拠はなく、進行中の計画もなかった」わけだ。
だとすれば、あの戦争は何だったのか。しかし、その結論を出すのはまだ早いだろう。少なくとも、今の自分にはわからない。
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