「横浜写真」≒「化粧画」? 日本人の「デコり」のDNAはハンパない | 「横浜写真」スイスで展示 幕末~明治の風物に彩色 - 日経
日経11.02.06朝
「横浜写真」・・・うーん。どこかで似たようなものを見た気が・・・そうだ。「幕末古写真ジェネレーター」だ。ただ、こちらのサイトは古写真ライクなものに加工するのであって、「横浜写真」ではないだろう。
幕末古写真ジェネレーター -写真を江戸時代〜明治時代の古写真ぽくします-
日経の写真では残念ながら当然白黒なのでその色合いはわからない。
ただ、ネットには横浜写真の画像が色々とある。例えば早稲田大学図書館のコレクション。
コピーはダメそうなので控える。今のネット社会では、特にこういった学術的な資料は、例えばCreative Commonsで表示—非営利—改変禁止ライセンスにしてくれればいいのにな。
早稲田大学図書館WEB展覧会 江戸・明治幻景 -館蔵古写真とその周辺-
これがまた、何とも面白い効果となっている。最近ではプレミアムモルツのCMで似たような手法が使われていたことを思い出す。
横浜写真は売れない浮世絵師や日本画家たちが写真師に雇われて行った仕事らしい。いやいや、そうだとしても、これは立派な美術ですよ。
もし世界に例がないのなら、これは横浜発の写真術のひとつの手法ということになるのじゃなかろうか。すばらしい。
いろいろ調べているうちに、幕末写真ジェネレーターにインスパイアされて開発したという「ノスタルジックフォトフィルタ」というiPhoneアプリがあることを知った。
ノスタルジックフォトフィルター for iPhone, iPod touch, and iPad on the iTunes App Store
このアプリで現代の横浜の写真を加工してみた。すばらしい。ただ、やっぱりこれも横浜写真とは違う。けど、ベースにはなる。
ところで、最近一部の人達の間で「化粧画」という画像加工ジャンルが生まれている。写真をペイントソフトなどを使って、プリクラテイストな感じにデジタルメイクするというものだ。これって、横浜写真の感覚に近いのじゃなかろうか。
やっぱり、日本人のDNAというのはこういうことが得意なんじゃないだろうか。何でもデコるというか(^^); いや、デコることはいい事だ。デコることでそこに付加価値が加わる。だからこそ、外国人のお土産として価値があったわけで。
ただ、かつての浮世絵師や日本画家たちもそうだったと思うけれど、化粧画を作るのも相当な労力を必要とする。そこで、プログラミングの力で何とか誰でも簡単に横浜写真のような画像を作れるソフトはできないだろうか。
もしそういうソフトができれば、自分にもゆかりのある横浜発の画像加工手法を世界に発信できるかもしれない。記事中に展覧会の写真は欧州のコレクターのものだとあることが、世界にも通用する証拠だ。
まずは「横浜写真」そのものをもっと研究しよう。
・・・幕末から明治時代にかけて、当時の日本の様子を写した白黒写真に絵付師が彩色した「横浜写真」約200枚の展覧会がスイス南部ルガノで開かれている・・・写真は欧州在住の収集家が・・・同写真は横浜市が制作の中心だったことから横浜写真と呼ばれる。主に当時の外国人の滞在者や旅行者への土産用に販売されたもので、絵付師が手書きで彩色したことから、同じ写真でも微妙に色合いが異なるという。
日経記事より |
幕末古写真ジェネレーター -写真を江戸時代〜明治時代の古写真ぽくします-
日経の写真では残念ながら当然白黒なのでその色合いはわからない。
ただ、ネットには横浜写真の画像が色々とある。例えば早稲田大学図書館のコレクション。
コピーはダメそうなので控える。今のネット社会では、特にこういった学術的な資料は、例えばCreative Commonsで表示—非営利—改変禁止ライセンスにしてくれればいいのにな。
早稲田大学図書館WEB展覧会 江戸・明治幻景 -館蔵古写真とその周辺-
これがまた、何とも面白い効果となっている。最近ではプレミアムモルツのCMで似たような手法が使われていたことを思い出す。
横浜写真は売れない浮世絵師や日本画家たちが写真師に雇われて行った仕事らしい。いやいや、そうだとしても、これは立派な美術ですよ。
もし世界に例がないのなら、これは横浜発の写真術のひとつの手法ということになるのじゃなかろうか。すばらしい。
いろいろ調べているうちに、幕末写真ジェネレーターにインスパイアされて開発したという「ノスタルジックフォトフィルタ」というiPhoneアプリがあることを知った。
ノスタルジックフォトフィルター for iPhone, iPod touch, and iPad on the iTunes App Store
このアプリで現代の横浜の写真を加工してみた。すばらしい。ただ、やっぱりこれも横浜写真とは違う。けど、ベースにはなる。
iPhoneアプリ「ノスタルジックフォトフィルター」で加工 |
ところで、最近一部の人達の間で「化粧画」という画像加工ジャンルが生まれている。写真をペイントソフトなどを使って、プリクラテイストな感じにデジタルメイクするというものだ。これって、横浜写真の感覚に近いのじゃなかろうか。
やっぱり、日本人のDNAというのはこういうことが得意なんじゃないだろうか。何でもデコるというか(^^); いや、デコることはいい事だ。デコることでそこに付加価値が加わる。だからこそ、外国人のお土産として価値があったわけで。
ただ、かつての浮世絵師や日本画家たちもそうだったと思うけれど、化粧画を作るのも相当な労力を必要とする。そこで、プログラミングの力で何とか誰でも簡単に横浜写真のような画像を作れるソフトはできないだろうか。
もしそういうソフトができれば、自分にもゆかりのある横浜発の画像加工手法を世界に発信できるかもしれない。記事中に展覧会の写真は欧州のコレクターのものだとあることが、世界にも通用する証拠だ。
まずは「横浜写真」そのものをもっと研究しよう。
とりあえず、色のパレットがポイントだなと思った。当時の浮世絵師や日本画家たちがどのような染料や顔料などの絵の具を使っていたのか?そこがひとつの重要ポイントだ。
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