Apple製品発表会 2010年10月 まとめ 〜 iLife11, FaceTime for Mac, Mac OS X Lion, 新Mac Book Air 〜
毎度おなじみ、Appleの製品発表会がやってまいりました。さ、何が出てくるか。まとめておきましょう。Here We GO!
Apple - Apple Events - Apple Special Event October 2010
State Of Mac (Tim Cook)
2005年の3倍の売上になったとか、アメリカではOSシェア20%になったとか・・・のお約束の自慢話からはじまる。
しかしAppleストア、カッコいいね。
iPhoto (Phil Schiller)
地図をベースにしたスライドショーが面白い。Facebookとの統合を進めているようだ。
また、ポストカードや実物の写真アルバムなど、印刷サービスに力を入れているようだった。
しかし、メタファーを使ったUIのデザインのすばらしさは相変わらずだなぁと思った。
iMovie (Randy Ubillos)
ビデオ編集で意外と面倒なのは、音編集だ。少なくとも音レベルの調整やエフェクト程度は非常に簡単にできるようになったようだ。
音声エフェクト、映画のトレイラー風の映像を簡単に作れる機能など、ますます「共有」ということを強く意識してきていると感じた。
これはつまり「簡単にウケるビデオをつくりたい!」というニーズに答えるということだろう。
その結果として、この「Share」の先があるということだろう。
GarageBand (Xander Soren)
まずは「Groove Match」。別録りされたバラバラのシロウトくさい演奏を、比較的まともなドラム演奏をベースにしてワンクリックで補正する。
イマドキなら他のソフトでもやればできることだろうけれど、これを「ワンクリックでできるようにした」というところがすばらしい。これこそ、コンピューター、ソフトウェアが成すべきことだなぁと改めて痛感した。
音のピッチを変えずに長さを補正する「Flex Time」もすばらしいね。こうなると少しばかり演奏がヘタでも「音楽」をつくるだけなら何の問題も無くなっちゃうよ。
「Learn To Play」はさながら「音ゲー」だ。ミスると点数が減っていく仕組み。
ヒストリー機能で上達の具合を確認できるようにもなっている。学習意欲を保つ仕組みだろう。
FaceTime (Steve Jobs)
MacでFaceTimeが使えるようになるとな。この時相手はiPhone4で、横モードでも問題なく通話できるよ、と。
短いプレゼンだった。ベータリリースは、今日だ。
新Max OS X "Lion"オーバービュー (Steve Jobs)
次のリリースは「Lion」と呼ばれるらしい。Lionの哲学はMax OS Xから派生したiOSで培われた技術を再びMac OS Xへ戻すことだと。
マルチタッチジェスチャーもサポートする。ただしMagic MouseやMagic Trackpad経由で(スクリーンタッチは疲れるから)
リリースは2011年の夏。
「Mac App Store」 (Craig Federighi)
AppStoreをMacに。iTunes内で買うのかと思ったら、専用アプリがあるらしい。ただ画面を見る限り、iTunes内のAppStoreとほぼ同じに見える。
無料アプリも掲載可能だけど、もちろん有料も可能。iOSのAppStoreと同じく、7:3が開発者の取り分。
Mac App Storeの登場によって、Chrome OSやその他のOSの追随も考えられる。ソフトウェア開発者のビジネスチャンスはさらに広がることだろう。
90日以内にオープン。開発者は今日から情報を手に入れられる。11月からアプリの提出受付開始。
「Launchpad」(Craig Federighi)
iOSのホームスクリーンのようなもの。iOS4のようにMagic Mouseのフリックでページ送りもできるし
フォルダー分けもできる。
OSレベルのフルスクリーンサポート (Craig Federighi)
ウインドウの標準コントロールの全画面拡大ボタンでフルスクリーンになる。
さらにフルスクリーン状態でMagic Mouseの2本指の左フリック、右フリックでプロセスを切り替えているようだった。
「Mission Controll」(Craig Federighi)
Exposeの強化版のようなもの。
デスクトップやウインドウ、フルスクリーン状態のアプリなど、全てを一覧して切り替える。ある意味でタスクマネージャーとも言えるかもしれない。
同じプロセスのウインドウがスタック表示されていることもポイント。
新Mac Book Air (Steve Jobs)
スクリーン側が太くて(0.68inch=1.73cm)手前が非常に薄い(0.11inch=0.28cm)という特徴的なボディー。モニター部がハンパなく薄い!相変わらず美しいデバイスだよ。ほとんど芸術品。
重さは2.9ポンド(1.3kg)で思ったよりも軽くない。iPadに比べてもだいぶ重そうだ。11インチ版の重さは2.3(1.04kg)ポンドらしい。これならiPadに近い。
内部にパーツはほとんど無いに等しい。内部で一番大きいパーツはバッテリーだ。バッテリーが軽くなれば、もっと軽くなるだろうに。
プロセッサがCore2Duo。A4じゃない。A4にしたいのはやまやまなんだろうけれど、いつかそうなるかも知れない。
気になるお値段はこんな感じ。発売は今日から。
まとめ
iLifeの機能やインターフェースは、コンシューマー向けソフトウェアデザインの最前線だと思った。速攻AppleStoreで注文しといた(^^);
新Mac OS X「Lion」はUI/UX面でさらにWindowsを引き離したと感じた。Windows7の本格的な普及はまだこれからで、きっとWindowsの世界は向こう10年くらいはあのままだろう・・・と考えると恐ろしい。
Mac AppStoreはソフトウェア開発者にとっては朗報だ。審査に問題があったとしても、機会は確実に増えるから。Chrome OSも同様の仕組みを出してくるようだし、Windowsはどう出るか。
新Mac Book Airはストレージが貧弱すぎるね。SSDドライブは軽くて速くて壊れにくい分、高価だから仕方ないけど。あとはバッテリーが5〜7時間程度しかもたないのが問題だ。iPad並に10時間くらいもってくれれば。やっぱりA4プロセッサが優秀ということなのかな。
しかし、相変わらずのよく練られたプレゼン構成。英語も皆聞き取りやすい。論理も言葉も簡潔だからだろう。見ていて全く退屈しない。やっぱり、Appleのプレゼンは本当に参考になるよ。ほんと。
ここまで気合を入れて解析する価値が十分にある。
Apple - Apple Events - Apple Special Event October 2010
State Of Mac (Tim Cook)
2005年の3倍の売上になったとか、アメリカではOSシェア20%になったとか・・・のお約束の自慢話からはじまる。
しかしAppleストア、カッコいいね。
iPhoto (Phil Schiller)
地図をベースにしたスライドショーが面白い。Facebookとの統合を進めているようだ。
また、ポストカードや実物の写真アルバムなど、印刷サービスに力を入れているようだった。
しかし、メタファーを使ったUIのデザインのすばらしさは相変わらずだなぁと思った。
iMovie (Randy Ubillos)
ビデオ編集で意外と面倒なのは、音編集だ。少なくとも音レベルの調整やエフェクト程度は非常に簡単にできるようになったようだ。
音声エフェクト、映画のトレイラー風の映像を簡単に作れる機能など、ますます「共有」ということを強く意識してきていると感じた。
これはつまり「簡単にウケるビデオをつくりたい!」というニーズに答えるということだろう。
その結果として、この「Share」の先があるということだろう。
GarageBand (Xander Soren)
まずは「Groove Match」。別録りされたバラバラのシロウトくさい演奏を、比較的まともなドラム演奏をベースにしてワンクリックで補正する。
イマドキなら他のソフトでもやればできることだろうけれど、これを「ワンクリックでできるようにした」というところがすばらしい。これこそ、コンピューター、ソフトウェアが成すべきことだなぁと改めて痛感した。
音のピッチを変えずに長さを補正する「Flex Time」もすばらしいね。こうなると少しばかり演奏がヘタでも「音楽」をつくるだけなら何の問題も無くなっちゃうよ。
「Learn To Play」はさながら「音ゲー」だ。ミスると点数が減っていく仕組み。
ヒストリー機能で上達の具合を確認できるようにもなっている。学習意欲を保つ仕組みだろう。
FaceTime (Steve Jobs)
MacでFaceTimeが使えるようになるとな。この時相手はiPhone4で、横モードでも問題なく通話できるよ、と。
短いプレゼンだった。ベータリリースは、今日だ。
新Max OS X "Lion"オーバービュー (Steve Jobs)
次のリリースは「Lion」と呼ばれるらしい。Lionの哲学はMax OS Xから派生したiOSで培われた技術を再びMac OS Xへ戻すことだと。
マルチタッチジェスチャーもサポートする。ただしMagic MouseやMagic Trackpad経由で(スクリーンタッチは疲れるから)
リリースは2011年の夏。
「Mac App Store」 (Craig Federighi)
AppStoreをMacに。iTunes内で買うのかと思ったら、専用アプリがあるらしい。ただ画面を見る限り、iTunes内のAppStoreとほぼ同じに見える。
無料アプリも掲載可能だけど、もちろん有料も可能。iOSのAppStoreと同じく、7:3が開発者の取り分。
ライセンス関連もAppStoreで面倒みてくれるところもすごい。3割にピンはねもいたしかたない。
90日以内にオープン。開発者は今日から情報を手に入れられる。11月からアプリの提出受付開始。
「Launchpad」(Craig Federighi)
iOSのホームスクリーンのようなもの。iOS4のようにMagic Mouseのフリックでページ送りもできるし
フォルダー分けもできる。
OSレベルのフルスクリーンサポート (Craig Federighi)
ウインドウの標準コントロールの全画面拡大ボタンでフルスクリーンになる。
さらにフルスクリーン状態でMagic Mouseの2本指の左フリック、右フリックでプロセスを切り替えているようだった。
「Mission Controll」(Craig Federighi)
Exposeの強化版のようなもの。
デスクトップやウインドウ、フルスクリーン状態のアプリなど、全てを一覧して切り替える。ある意味でタスクマネージャーとも言えるかもしれない。
同じプロセスのウインドウがスタック表示されていることもポイント。
新Mac Book Air (Steve Jobs)
スクリーン側が太くて(0.68inch=1.73cm)手前が非常に薄い(0.11inch=0.28cm)という特徴的なボディー。モニター部がハンパなく薄い!相変わらず美しいデバイスだよ。ほとんど芸術品。
重さは2.9ポンド(1.3kg)で思ったよりも軽くない。iPadに比べてもだいぶ重そうだ。11インチ版の重さは2.3(1.04kg)ポンドらしい。これならiPadに近い。
内部にパーツはほとんど無いに等しい。内部で一番大きいパーツはバッテリーだ。バッテリーが軽くなれば、もっと軽くなるだろうに。
プロセッサがCore2Duo。A4じゃない。A4にしたいのはやまやまなんだろうけれど、いつかそうなるかも知れない。
気になるお値段はこんな感じ。発売は今日から。
まとめ
iLifeの機能やインターフェースは、コンシューマー向けソフトウェアデザインの最前線だと思った。速攻AppleStoreで注文しといた(^^);
新Mac OS X「Lion」はUI/UX面でさらにWindowsを引き離したと感じた。Windows7の本格的な普及はまだこれからで、きっとWindowsの世界は向こう10年くらいはあのままだろう・・・と考えると恐ろしい。
Mac AppStoreはソフトウェア開発者にとっては朗報だ。審査に問題があったとしても、機会は確実に増えるから。Chrome OSも同様の仕組みを出してくるようだし、Windowsはどう出るか。
新Mac Book Airはストレージが貧弱すぎるね。SSDドライブは軽くて速くて壊れにくい分、高価だから仕方ないけど。あとはバッテリーが5〜7時間程度しかもたないのが問題だ。iPad並に10時間くらいもってくれれば。やっぱりA4プロセッサが優秀ということなのかな。
しかし、相変わらずのよく練られたプレゼン構成。英語も皆聞き取りやすい。論理も言葉も簡潔だからだろう。見ていて全く退屈しない。やっぱり、Appleのプレゼンは本当に参考になるよ。ほんと。
ここまで気合を入れて解析する価値が十分にある。
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