音楽の付け方によって音楽の密度は変える必要があるぞなもし | 大衆性と芸術共存めざせ 音楽と映像の微妙な関係 4 久石譲 - 日経

日経10.04.22夕
・・・「アバター」を見た。監督自ら”もののけ姫”を参考にしたシーンもあると発言していたが、僕は”ラピュタ”も参考にしたと思う。・・・登場人物は善と悪がはっきりしすぎ・・・典型的なハリウッド映画だ。「アバター」を見終えた感想は、そんな単純構造を捨てて映画を作り続ける宮崎さんの世界はいかにクオリティーが高いかということ・・・2時間42分の映画のほとんどに音楽が付いている・・・エンターテイメント映画の宿命か。こういう鳴りっぱなしの場合は音楽密度を薄くし劇と馴染ませる工夫がいる。逆に音楽が少ない場合は瞬間の凝縮力・・・新鮮味に欠ける・・・エキゾティズムを出すため第三世界、特にアフリカ系の音楽をベースにしているのが音楽帝国主義のようで好きではない。・・・多くの映画人は・・・何か一つ心に響くものを見る人に伝えたいと思っている。音楽も全く同じで、映像の制約の中で作品性を追求する。・・・(大衆性)ということと芸術性は共存することができるのではないか?と僕は考える。その答えを探しつつ・・・

つまり、久石氏は「アバター」は好かん、と。ストーリー的にも音楽的にも平べったい、と(^^);

確かに、自分も「アバター」は典型的なハリウッド映画だなぁと思ったけど、それはそれでアリだ。何も考えたくない時だって、時にはある。

音楽の付け方によって音楽の密度を変えなければならないというお話は、音楽だけでなく他の事にも当てはまりそうだ。

コメント

  1. 「アバター」は純粋に楽しめました。その、純粋に楽しむレベルまで3D映画を持っていくまでが、本当に大変だったと思います。

    善悪に単純に切り分けられない複雑な現実世界をリアルに描くのもありだと思いますし、またその逆もありなのでは?

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