学校は大人の都合で作り出されたJAIL - 「ハッカーと画家」Paul Graham著

・・・学校の表向きの目的は子供を教育することだ。しかし、本当の目的は、日中、子供を一箇所に閉じ込めておいて、大人が仕事が出来るようにすることにある・・・子供たちは無意味な事実を暗記するために6年を費やすんだ。そしてこの非現実的なごちゃごちゃの世界に文句をつけようものなら、不適応者と呼ばれてしまう・・・このように歪んだ世界は子供にとって大きな負担だ・・・(p.15)

・・・大人だって、ティーンエイジの子供たちが苦しんでいるのが見えないわけがない。それなのにどうして何もしないかって?思春期のせいにしているからだ・・・(p.16)

・・・違うのは、時間になったら帰してもらえるということだけだ・・・(p.17)

きっとそうだったんだ。あの窮屈感。あの納得のいかなさ。あのやり場のない怒り。あの頃のこれらの感情は、大人の都合によるものだったんだ。

しかし、あの頃はそのことにも気づかず、気づいていたとしても抗議の仕方もわからなかっただろう。それがどうしようもないあきらめ感や敗北感につながっていたわけだ。

故、尾崎豊さんの「15の夜」の歌詞を思い出す。今更ながら、彼はリアルだった。

・・・
大人達は心を捨てろ捨てろと言うが 俺はいやなのさ
退屈な授業が俺達の全てならば
なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力な15の夜
・・・

そりゃJAIL BREAKしたくなるよ。ハッカーたちがJAIL BREAKしたがるのも、この思春期の経験と無関係でないかもしれない。

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