2009年12月4日金曜日

「iPhone Developer Program」に法人名義で登録して実機でオリジナルアプリを動かすまで

iPhoneの実機でオリジナルのプログラムを動作させたりAppStoreで配布するには「iPhone Developer Program」に登録する必要があるということが分かった。

じゃ,やってみようか。


「Standard Program」か「Enterprise Program」か?

プログラムは「Standard Program」と「Enterprise Program」の2種類がある。Enterpriseの方は500人以上の従業員がいる大企業で,社内アプリケーションを作りたい場合に選択するものらしい。Standardは個人と法人の両方が対象なので,今回はこのStandardに法人名義で登録する事にした。


新しいApple IDを作る

まず「iPhone Developer Program」で「Enroll Now」する。

登録には「Apple ID」が必要だが,既存のものを使うか,新しいものを作るか選択する。

念のため新しいIDを作るべきだという先人たちのアドバイスを聞いて,新しいものを作る。新しいIDを作成する時には全て半角英数を使用する。これも先人たちのアドバイスだ。

なお登録時に使うメールアドレスは,これまでApple IDで使用したことのあるアドレスは使えないようだった。


メールアドレスの確認(Appleが)

一通り登録が終わると,「Please Verify Your Email Address」という英文メールがAppleから来た。メール中にある「Email Verification」リンク先で,これもメール中にある数字のコードを入力してメールアドレスの確認を行なう。


ひとまず申請リクエストは終了。SDKでもインストールして待て。

さらに手続きを進めると「Enrollment Confirmation」という英文メールがAppleから来た。登録申請を受け付けましたよ〜という内容のメールだ。

ここまでで「iPhone Dev Center」からiPhone SDKをダウンロードできるようになるので,ダウンロードしてインストールして,次の連絡を気長に待つ事に。


登記簿謄本をApple本社にFAX

次の日,「iPhone Developer Program - Enrollment ID:XXXXXXXXX」という英文メールがAppleから来た。登録しようとする法人を存在証明する書類を,アメリカのApple本社にメール中に書いてある番号でFAXを送って欲しいという内容だった。

となると,日本では登記簿謄本となるが,全て日本語で書かれているし,大丈夫なのか?と思った。

少し調べると「ADC Worldwide Telephone Support」に電話サポートの番号があることが分かった。幸いにも日本語での対応も可能なようだ。そこで,登記簿謄本をそのまま送ってよいかどうか電話で聞いてみたが、送って良いということだった。

法務局へ行って登記簿謄本を取得し,アメリカのAppleへFAX送信するべくFAXカバーを作成した。メールを見ると「電話番号」と「Enrollment ID」,そして「法人の英語表記」が重要なようだったので,しっかり明記した。

むかーしに海外に電話をしたことは何度かあったが,FAXをしたのは初めてだったので,海外への電話の掛け方を確認した。ひかり電話でも大丈夫だった。


登記簿謄本受領確認メール

FAX送信から数日経って,「Information received regarding your enrollment」という英文メールがAppleから来た。書類を受け付けましたよ〜,次の指示を待っててくださいね〜という内容のメールだった。


Appleから代表者に登録申請を確認する電話が来る

そのメールの到着からほどなくして,Appleから直接電話があった。電話番号通知が表示圏外だったので,日本からかアメリカからかは分からないが,とにかく普通に日本語で会話できた。

会話の内容は書類を受け取ったので登録作業をしてもいいですか〜という内容。よろしくお願いします,と答えて電話を切る。


ライセンス合意を促すメールが来る

すると,数分後に「iPhone Developer Program Enrollment Status」という英文メールがAppleから来た。メール中にある「iPhone Developer Program License Agreement」のリンク先でライセンス合意をしてくださいね〜という内容だった。


ライセンス合意からプログラムの購入

早速ライセンス合意をして先に進むと,今度はついに「Standard Program」を実際に購入するように促される。

購入手続きは日本のアップルストア(オンライン)で行なう。この時,毎度おなじみの申し込みフォームが出てくるが,大体補完されていた。しかし「フリカナ」と「県」は改めて入力する必要があるようだ。入力して即,購入する。

すると「Apple Store ご注文内容の確認 (Your Apple Store Order)」という日本語メールが来た。これはいつものやつで,単なる購入の確認だ。


アクティベーションコードのメール受信からアクティベート

そして次の日,「iPhone Developer Program Activation Code」という英文のメールがAppleから来た。メール中にあるリンク先でアクティベーション作業を行なってくださいね〜という内容。

アクティベーションを行なうと「iPhone Dev Center」にナビゲートされ,右上の「iPhone Developer Program」の枠内に「iPhone Developer Portal」のリンクが表示されている事が確認できた。数分後には「Welcome to the iPhone Developer Program」という英文メールが来た。

ここまでで法人の登録申請は終了だ。思ったよりも早く,7営業日もかからなかった。


登録申請にあたっては,下記のサイトを参考にさせていただいた。
iPhoneデベロッパプログラムサポート プログラムへの登録
iPhone Develper Programへの参加 | RBXBR.NET


ここからが本番だ。なんと長い事か。ここから先は下記のサイトを参考にさせていただいた。
ここが大変だよiPhone実機テスト+iPhone OS 3.0の新機能(1/3)- @IT


証明書の申請ファイルを作る

・Mac上の「キーチェーンアクセス」アプリケーションを起動
・「キーチェーンアクセス」メニュー>「証明書アシスタント」>「認証局に証明書を要求」
・「メールアドレス」にプログラムに登録したメールアドレスを入力
・「通称」に法人の英語表記を入力
・「要求の処理」は「ディスクに保存」を選択して「鍵ペア情報を指定」もチェック
・「続ける」ボタンクリックすると保存場所を聞かれるのでデスクトップなどを指定。ファイル名はそのままでよい。
・「鍵のサイズ」「アルゴリズム」もそのまま
・「CertificateSigningRequest.certSigningRequest」というファイルが作成される
・キーチェーンアクセスの左ペインの「キーチェーン」の「ログイン」をクリックして「分類」で「すべての項目」をクリックして右ペインに「通称」に入力した名前で「公開鍵」「秘密鍵」が登録されていることを確認する


証明書作成とインストール

・「iPhone Developer Program Portal」左ペインの「Certificate」から申請ファイルをアップロード
・「Certificate Request Requires Your Approval」メールが来る
・「Certificate」ページでペンディングされている項目をApproveする
・「Your Certificate Request Has Been Approved」メールが来る
・「Certificate」ページで証明書をダウンロードする
・ダウンロードした証明書「developer_identity.cer」をダブルクリックして「キーチェーンアクセス」にインストールする
・先ほどの「秘密鍵」のところに「iPhone Developer・・・」という証明書が追加されていることを確認する


開発機のDevice IDを登録

・MacにiPhoneを接続し,Xcodeを起動
・Xcodeの「ウインドウ」>「オーガナイザ」でオーガナイザを起動
・オーガナイザの左ペインの「DEVICES」に接続したiPhoneが見えるのでクリックする
・右ペインに表示される「Summary」タブの「Identifier:」にデバイス登録に必要な40ケタHEXがあるのでコピー
・「iPhone Developer Program Portal」左ペインの「Devices」>「Add Devices」でデバイス登録ページへ
・「Device Name」に英数半角で適当な名前と「Device ID (40 hex characters)」に40ケタのHEXを入力してデバイスを登録する


「App ID」の作成

・「iPhone Developer Program Portal」左ペインの「App IDs」>「New App ID」
・「Description」には適当な名前を入力。例えば「XXX Test Apps」
・「Bundle Identifier (App ID Suffix)」には上記参考サイトのアドバイスに従い,「jp.co.xxx.*」のワイルドカードを入力


プロビジョニングファイル作成とインストール

・「iPhone Developer Program Portal」左ペインの「Provisioning」>「New Profile」
・「Profile Name」は適当。例えば「XXX Test App Profile」
・「Certificates」は先ほど作成した自分の証明書をチェック
・「App ID」は先ほど作成したApp IDを選択
・「Devices」は動作させたいデバイスをチェック
・「Submit」ボタンクリック
・直後はペンディング状態だが,しばらくしてから再度「Provisioning」にアクセスすると「Actions」列に「Download」ボタンが表示されるのでダウンロード
・「XXX_Test_Apps_Profile.mobileprovision」をダブルクリック
・~/ライブラリ/MobileDevice/Provisioning Profiles/にプロビジョニングファイルがあることを確認
・オーガナイザの左ペイン「IPHONE DEVELOPMENT」の「Provisioning Profiles」でインストールされていることを確認
・オーガナイザの左ペイン「DEVICES」に表示される実機をクリックして右ペインの「Provisioning」でその実機にもインストールされていることを確認


プロジェクト設定から実機での動作

・実機で動作させたいプロジェクトを開く
・左上のコンボボックスで「Device - ・・・| Debug」を選択
・左ペインの「ターゲット」でターゲット名をクリックし,「ファイル」メニュー>「情報を見る」
・「ターゲット・・・の情報」ウインドウで「ビルド」タブを選択
・「設定」列の「Code Signing」>「コード署名ID」>「Any iPhone OS Device」の行で「iPhone Developper(currently matches 'iPhone Developer:xxxx xxxx(xxxxxxxx)' in 'XXX Test Apps Profile')」などという項目が選択されていることを確認
・「プロパティー」タブを選択
・「識別子」に「jp.co.社名.プロジェクト名」などと入力する
・「ビルド」メニュー>「ビルドとデバッグ」
・「"codesign"がキーチェーン・・・」というウインドウが出てパスワードを要求されるので入力
・「codesignは,キーチェーンに含まれる・・・」というウインドウが出るので「許可」か「常に許可」
・実機にプログラムのバイナリがUSB経由でインストールされ自動的に起動する!GOOD LUCK!!
・実機のホームボタンを押すとプログラムが終了してデバッグも終了する
・一度インストールされたプログラムはMacから外しても起動可能


うはぁ・・・ジガレダ〜(〒_〒)ウウウ でもこれで,自分も晴れてiPhoneディベロッパーとなったわけだ。めでたい!

しかし,本当の本番はこれからだ。Objective-C,Cocoa Touch,OpenGL,OpenAL・・・学ぶ事もたくさんだが,夢もたくさんだ。

さぁ,もてるイマジネーションをiPhoneで開放しよう。Let's get it started!

1 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。実際の登録作業だけでなく、このドキュメントを書く作業そのものに対しても、本当にお疲れ様でしたm(_ _)m

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