少女雑誌の衝撃十選 弥生美術館学芸員 内田静枝 7

日経09.11.11朝
ファッション評論家らおしゃれ感度の高い人物がお薦めのアイテムや着こなしを紹介する・・・それを手掛けた元祖が挿絵画家・中原淳一・・・だったことは知られていない・・・「女学生服装帖」がこの種の企画の嚆矢(こうし)だ。「勿忘草」(わすれなぐさ)・・・連載での淳一の提案は一貫している。自分の個性を見極め,自分にあったものを,工夫して身につけよ。・・・

「嚆矢(こうし)」とは,矢から転じて,物事のはじまり,最初,という意味らしい。知らない日本語がなんと多いことか。

そして「勿忘草」という言葉。Tahnyaの新しいアルバム「Couleur」に収録されている「忘れな草」を思い出した。「忘れな草」ってなんだろう?と気になっていたのだ。

調べてみると,この花の名前の由来がドラマチックで,数々の文学や演劇,音楽でも使われることが多いようだ。英名が「Forget-me-not」であるのは非常にわかりやすい。

「自分の個性を見極め,自分にあったものを,工夫して身につけよ」との中原さんのメッセージは,いつの時代も素敵であることの条件は変わらない,という事を教えてくれた。これが普遍的なファッションの本質であり価値なのではないだろうかと思った。

美輪明宏さんは「ファッションは気合いだ」とおっしゃっていた。これは自分的な解釈では,世間的にどれだけヘンチクリンな格好でも,本当に自分にあっていると思えば自信を持って「これでいいのだ!」とすることだ。

ファッションというと見た目の話のように思うが,見た目がその人の生き方に直結しているのだと思う。だからファッションに気合いが入っている人は,人間的にも気合いが入っている可能性が高い。

弥生美術館はほかにも色々教えてくれそうだ。やはり,行ってみたい。

コメント

  1. 惹かれますね。今度行って見ましょう。カフェもあるらしいですよ。「カフェ 港や」。名前からして渋い~。

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