技術大国イスラエルの秘密 日本と180度異なる「企業風土」、トヨタ流ではイノベーション起きず:日経ビジネスオンライン

技術大国イスラエルの秘密 日本と180度異なる「企業風土」、トヨタ流ではイノベーション起きず:日経ビジネスオンライン

・・・日本は・・・『失敗は容赦しない』というメンタリティが染みついてしまっている。だから・・・『失敗』をあまりにも恐れてしまう・・・この国では他人と違うことをやるというのが基本的なメンタリティだ・・・大きな会社では働きたがらない・・・自分のやりたい研究をやりたがる・・・政府がインキュベーターとしてリスクを担い、有望な才能の芽を掘り起こしている・・・有望なスタートアップ企業は1社当たり40万から50万ドルの融資・・・失敗した場合には返済のリスクがない・・・返済期限が6~7年ぐらい・・・好調なのはやはり海外からの直接投資が大きい・・・それはとりもなさず、イスラエルが優秀な技術者を育て、魅力的な企業や技術が「枯れない泉」のように湧いてくることが大きい。

イスラエルは,最近の日本政府のITに対する姿勢とは真逆の姿勢を持っているようだ。

自分はサラリーマンでないから感じるのだが,日本ではサラリーマンの方が基本的にはリスクが少ないし得だと思う。ボーナスも当然のようにでるし,厚生年金もあるし,失業手当もあるし,大企業では住宅手当や〜手当まで出るそうだ。

サラリーマンをしないということは何らかの形で起業することになるわけだが,日本では起業するのも勝手だが,失敗するのも勝手だ。何の保証もないし,支援も限られている。

こういう状況でサラリーマンの各種特典を捨てて,わざわざ生存リスクや精神的苦労を取るということは基本的に考えにくい。

しかし,日本政府がもしイスラエル政府のようだったらどうだろう。

人は何かを頑張ろうとする時に,絶対安全地帯を持っていなければ頑張れないという話を聞いたことがある。イスラエルの場合は,政府がその絶対安全地帯を作ってくれているようだ。

政府がそこまで支援してくれるなら感動してよりやる気が出るし,税金も喜んで払いたくなる。そして,その税金が次のスタートアップへと投下されていく。好循環だ。

日本がイスラエルのように起業支援が手厚くないからといって不平を言うつもりは毛頭ない。自分がサラリーマンでないことには,様々なリスクがあるのと同時に様々なメリットがあるからだ。逆にサラリーマンだっていいことばかりではないはずだ。

結局は個人の価値観や選択の問題だろう。一概に起業がいいとも言えないし,サラリーマンがいいとも言えない。

しかし日本の将来を考えればやはり,より起業しやすい環境やメンタリティーを育てていく方がいいと思う。「魅力的な企業や技術が「枯れない泉」のように湧いてくる」国がいいか,そうでない国がいいかは明らかだし,この事例をみる限り,その源泉はまさに,より起業しやすい環境やメンタリティーにあると思うから。

コメント

  1. 「失敗した場合には返済のリスクがない」というのには驚きました。自分が将来年を重ねたら、若い人たちにそういう支援ができる人間になりたいなと、強く思いましたね。

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