ガンダム講談 by 旭堂南半球 in コスモシアター
去る7月22日に最新鋭のプラネタリウム「MEGASTAR-II-Cosmos」をひっさげてリニューアルオープンした「神奈川工科大学厚木市子ども科学館」のコスモシアターにて,ガンダム講談なるものがあるとの事。妻が予約してくれたのでまた行ってみた。
前半
始めの30分くらいは前座と称して,コスモシアター職員の方によるプラネタリウムを使ったプレゼンのようなものを聞いた。
前日が中秋の名月という事もあり月に関する話だったのだが,実はこれが結構おもしろかった。
プラネタリウムといえば番組を流すばかりかと思っていたがそうではなかった。MEGASTARにはある場所のある時間の星空を再現する機能や空の明るさを調整する機能があり,地球上だけでなく月や土星から見た星空も再現できるようだ。
プラネタリウムをこのように見たのは初めてだったが,体験学習のような感じで,すごく良い経験だったと思う。
後半
後半は上方講談師,旭堂南半球先生によるガンダム講談が始まった。
講談の世界では「先生」と呼び,落語の世界では「師匠」と呼ぶそうだ。日本人でありながら知らない事がなんと多い事か。
背後にはジオン公国国旗。ザクカラーやシャア専ザクカラーの袴。紋もジオンのシンボルをあしらうという徹底ぶり。かっこいい。
話はファーストガンダムの「ガンダム大地に立つ!!」と「大気圏突入」のあたりの話。
講談というものを見たのは初めてだったが,そもそもガンダムを日本の伝統芸能で再現しようというところや,モビルスーツやビームサーベルなどのSEを口で再現するなど非常に興味深く,面白かった。
ただ一つ気になったのは,ガンダムを知らない人も楽しめたのかどうか?ということだ。
例えば,ガルマの髪の毛いじりなど,知っている人には「ああ,あれね」というポイントがたくさんあったのだが,果たしてガンダムを知らない人はそれらを見てどう思っただろう。
先生もその事を気にされていたのか,始める前にガンダムの事をどれくらい知っているかと客席に聞いていた。しかし,ほとんどの人はガンダムを知っていたようだ。ガンダム講談という企画なのだから当然かも知れないが。
聞けば講談とは,基本的に書物を読みながら注釈を加えて話すという話芸のようで,ある程度話の内容を知っているというのは前提条件なのかも知れない。
しかし伝統的な話はヌキにして,ただ純粋にエンターテイメントと考えた場合,話の内容を知らなくても楽しめなければエンターテイメントではないと思う。
そう言った意味で考えると,やはり知らない人は100%楽しめるという感じではなかったのではないだろうか・・・と思った。
もしここを改善できれば,ガンダムという切り口をきっかけに,より多くの人が講談の世界を楽しむようになる可能性がある。
まとめ
とにかく,これだけ勉強してたったの200円!すばらしい企画だった。科学館の皆様に感謝を申し上げたい。
しかし,コスモシアターの外が物置小屋のごとくになっているのは改善されていなかった。
せっかくの良い企画もこれでは興ざめなので,予算を付けて何とかしたらどうだろう
o(´^`)o ウー
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