ニッポンの農力 売れる地盤自ら耕す 稼げる力を養う

日経09.10.07朝
・・・茨城県つくば市の「みずほの村市場」は安売り厳禁をルールに掲げる・・・買い物客は「高いけど他の店とは味が全く違う」・・・値付けは生産者に任せているが,「同じ農産物を出す場合,すでに出ている商品より安くしてはいけない」のがルール。社長の長谷川久夫(61)は「価格競争は農家を疲弊させる」との信念・・・高くても買ってもらうには品質を磨く他ない・・・平均販売額は年700万円強。販売農家の平均年間販売高413万円(2007年)より7割多い・・・JA糸島(福岡県前原市)が運営する「伊都菜彩」は,開設わずか2年で年間28億円超と全国でも1,2位の売上高を誇る直売所に成長・・・商品を供給する農家が必ずしも繁盛しているわけではない・・・価格競争も激しく野菜を出荷する男性(62)「どれだけ頑張っても200万以上の年収は見込めない」・・・

「農」という言葉を「WEBサービス」と読み替えると非常に参考になる。

価格競争は市場原理の最たるものだが,このケースは価格競争が必ずしもユーザーの満足度の向上や供給側の利益になるとは限らないという事を表している。

この「みずほの村市場」では「安売り厳禁」という市場介入を行なっている。しかしその結果,ユーザーの満足度は向上し,供給側の利益は2倍近くになったようだ。

そのような環境では,高くても買ってもらうには品質を高める他ないので供給側は頑張る。するとユーザー満足度も向上する。という上昇スパイラルが起きているのだと思う。

最低限の市場介入が上昇スパイラルを生み出す一つの例だろう。

WEBサービス界はどうか?安売りに際限がないどころか,皆WEBサービスは無料が当然と思っているので課金すら難しい。ふむ。

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