真央は跳ぶ! 負けず嫌い 涙を糧に あえて挑む重厚な曲

日経09.10.30朝
・・・浅田はタラソワに対し・・・「全部好き。物語があって,技も勝負も美しさもある。すごい先生に習ってるんだなって思う」・・・金姸児は日々のプログラムの通し練習から,成功率を90%以上にするほど完成度を高めたという・・・ノーミスで滑る事を「普通」にした・・・川口夕子が指摘する。「こうじゃなきゃいけない,というのがロシア人にはあって,しかも完璧を目指す。それが彼らの誇りでもある」・・・タラソワ・・・浅田のかわいらしさを盛り込む発想はなかったという・・・「テーマは自分を乗り越えること。エネルギーが必要でカリスマチックでないと演技できない」とタラソワ。・・・海外メディアも不思議なようで,記者会見では「なぜそんなヘビーな曲にした?」との質問も出た。「タンポポ(の綿毛)が空にフワーとそよ風に吹かれている。そんなさわやかな感じ。それが真央ちゃんだと思うのね」。15歳まで教えていた山田満智子は言う。「強さとか,いろんな面を見せる事は大事。でも,やっぱりチャーミングな感じが似合う」・・・「(ジャンプ)は百発百中にする」。浅田の意思は固い。・・・(原真子)

自分が浅田真央さんを呼ぶ時は,やはり「真央さん」より「真央たん」だ。山田満智子さんのおっしゃる事はその通りだと思うし,多くの人もそう考えているだろう。

真央たんがまだ少女の頃の演技と比べると,最近の演技はやはり固いと感じる。それはなぜなんだろう?と思っていたが,この記事を読むと,それはロシア人気質や真央たんの負けず嫌いが影響しているのかもしれないと思った。つまりそれは「コダワリ」の固さではないだろうか。

人にはそれぞれ性質や個性というものがあって,それに逆らわずに自然体でいるほうが多くの場合良い結果を出す事ができる。もし真央たんが今すぐ競技で勝ちたいのであれば,恐らく真央たんのチャーミングな個性を生かした方が良いだろうと思う。

しかし,人は歳をとる。いつまでもカワイイままではいられない。真央たんもそれをわかっていて,周囲が自分に対して持つであろうイメージや自分の殻を破ろうとしているのかもしれない。競技ではなく,まず自分に勝とうとしているのではないだろうか。

それはきっとすごく大変なことで,すぐに結果がでる事ではないだろう。しかし,長い目で見てスケーターとしての将来や心底,人を感動させる演技をこの世に残す方法はどちらか?と考えた場合,今の真央たんの姿勢は正しいように思う。

真央たん。You, 行っちゃいなよ!

今の自分の殻を破る苦しみに耐えて再び生まれた時には,きっとタラソワさんがいうところの「ハイパーカリスマスケーター真央」に生まれ変わってる。間違いない。

ただ,ひょっとすると最悪の場合,ずっと結果が出ないかもしれない。しかしそれでも,真央たんが自分の殻を懸命に破ろうとした姿勢は自分の記憶に強く残り続けるだろう。

コメント

  1. そうですね。とても危険な賭けのような。
    でも、何に価値を置くのかということだと思います。

    今すぐ金メダルが欲しかったら、理想を追わずに今の自分のカラーに合った成功率が高いメニューを繰り返し練習した方がいいと思います。

    スケーターとしての自分の理想の形がなんとなく見つかってそこを目指すのであれば、周囲の期待やイメージを振り切って進むべきかと。しんどいでしょうが。

    何を選択するにせよ、真央ちゃん、応援してるよ!

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