OMNIA POPの描画・アニメーション作成機能をみてみる

OMNIAはタッチスクリーンによる「らくがき」ライクな機能を持っていたが、今回のOMNIA POPはさらに強化され、アニメーションまで作れるようになったようだ。「お絵描きアニメーション」というようだ。

http://mb.softbank.jp/mb/product/3G/931sc/
http://jp.samsungmobile.com/pc/lineup/931feature.html

サプリーンの参考になりそうなので、少し詳しく見ながら色々と考えてみる。


◯144種類のペン

色のカテゴリー3×線スタイル3×16種類の色で144種のペンとのこと。あえて数を絞ることで使い勝手を良くしていると思われ。

一方スタイルがいわゆるプリクラ的な感じに限られてくるので、もしサプリーンでこうした場合、ユーザーのニーズに答えられるかどうか。

サプリーンはPCサイトなのでやはりある程度選択肢が広い方がよいと思うが、選択肢の提示の方法として大いに参考になる。


◯48種類のスタンプ

意外と少ないなという印象。サイトに全種類が載っているが、結構基本的なものに限られている。初期段階ではこれくらいの数でも良いのかもしれない。


◯オリジナルスタンプの作成「切り抜きフォトスタンプ」

写真をリサイズ&クロップして、さらに、なげなわツールでやるような切り抜きまでできるようだ。サイトに載っているようなクオリティーではそうそうできるものではないと思うが、その機能があるという事が重要。

でもよくよく見てみると、単に単色で細かく塗りつぶしてるだけかも?


◯アニメーションの作成

手書きやスタンプを使ったアニメーションの作成ができるが、これがアニメーションGIFかと思ったら、どうやらSWFらしい。アニGIFだと画像サイズが大きすぎて大変なバイト数になるためではないだろうか。

恐らく最適化のために背景画像を固定したまま、手書きのベクターシンボルとスタンプのラスターシンボルを使い回してFlashらしくスプライトをアニメーションさせていると思われ。

サプリーンでもアニメーションに対するニーズは高いが、一般的な画面サイズがFWVGAとなってしまった今、バイト数が非常に問題となる。この方法は一つの有効な解決方法だと思う。

しかしイマドキは、パケホーダイにしている人が増えてきている事、端末ストレージ容量の増加、回線速度の向上などを考えると、もはや容量を気にする必要はあまりないのかも知れないとも思う。

それよりも、とにかく「動く」ことが重要で、ユーザーはたとえアニGIFが1MBになろうと10MBになろうと、おかまいナシかもしれない。USB経由で転送する人も多いし。

またサプリーンでは発信・着信画面などを作る人も多く、アニGIFの方が設定できる可能性が高い。

やはり、まずは既存のアニGIFのリサイズ&クロップと書き出しの正式対応をして、各フレームにちょっと文字を入れるとか、らくがきするとか・・・というところまで行きたい。

その上でSWFの書き出しも出来るようになれば最高だろう。


◯モーション設定

Flashで言うところのトゥイーンだ。

タッチパネルを使って、より直感的に動きを指定できるところがこれまでのケータイとは違うなと。

定型的なモーションも用意されていて、ぶるぶる震えるなどのモーションをスタンプに適用するだけで結構たのしい画像になるようだ。


◯お絵描きアニメでブログ画像

ケータイのカメラはブログの画像を撮るのには向いている。

そこでもうひと手間。お絵描きすることでより楽しく、よりメッセージ性のある画像になる。タッチパネルがあることで、これが楽にできる。

こうなると、サプリーンの一部のユーザーがやっているように、もはや文章は画像の中に描くようになるだろう。よくアイドルの写真をポラロイド風に加工して手書きの文字を入れているのを目にするが、あんな感覚だ。

これでアニメーションすればなお良いが、SWFだとブログにアップする時に何かと問題がありそう。もしかするとアニGIFの書き出しもサポートされてるかも?そうだとするとかなり強力だが。

とにかく、写真の撮影、写真編集、手書き、アニメーション化、ブログの投稿の一連の流れがケータイの中だけで完結するというところが大きな価値だと思う。


◯CamCam8月号お絵描きメール

ここで実際のお絵描きメールを見ることができる。
http://jp.samsungmobile.com/pc/lineup/oekakianime_sample/index.html

お絵描きの筆跡がアニメーションで再現されるようだ。実際にこれがメールで来ると、相手に話しかけられているような感覚をもつのではないだろうか。

この感覚は重要だ。一気に表示されるのではこの感覚は出せない。ただ、慣れるとタルくなる可能性もあるので、自分で実装する時には表示スピードの調整はできるようすべきだろうと思った。

実際に描かれた線を見ると、線のひとつひとつがレイヤー化されていて縁取りが結合されていない。ここはサプリーンの「らくがき」ではかなりこだわったところなので、自分を褒めてやりたい(^^);

マーケティング的な方針なのだと思うが、CamCamとタイアップしているあたり、あからさまにギャル的というかプリクラ的というか、そういう絞り込みを感じる。

しかし、OMNIA POPはもっと広い層に受け入れられるべきものだと思う。

サプリーンが将来同様の機能をもったとしても、子供から大人まで誰でも簡単に使えるというものを変わらず目指していきたいと改めて思った。


◯開発元がサムソンであること

海外でもデコメールのようなコミュニケーションが行なわれているのか分からないが、少なくとも日本はかなり進んでいると思われ。

OMNIAの開発元がサムソンということは、もし本国のサムソンも関係しているのであれば、韓国でもデコメールのようなコミュニケーションのニーズがあるのかもしれない。ということは、中国や他のアジアの国々でもニーズがある可能性もある。

デコメールのようなコミュニケーションはある意味一つの日本文化だと思うので、サプリーンもこの文化を発展させる一助となるよう頑張りたい。


◯結論

現在のところ自分が知る限り、デコメールのようなコミュニケーションの最も進んだものと思われる。

サプリーンを見ていて感じていたが、どうやらデコメールというか、画像自体にメールに書くべきメッセージを入れて送りあう「画像メール」と呼べるようなコミュニケーション方法が自然発生してきていると思う。

画像”添付”メールではない。この場合、主が画像でメールは単なる画像の転送手段にすぎない。

OMNIAはこの状況をより押し進めるかもしれない。

サプリーンもこれを見習って、「待ち受け」というスタティックで、個人的に鑑賞されるのが主な目的のような画像の作成だけでなく、流動的で、コミュニケーションを演出するような画像・アニメーションの作成をより意識していきたいと思った。

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