2010年7月11日日曜日

参院はムダなばかりでなく衆院をスポイルする。衆院がスポイルされれば日本がダメになる。 | 「参院選」マニフェストは矛盾 - 日経

日経10.07.11朝
・・・憲法67条によれば・・・衆院の議決が参院に優先する・・・政権選択の選挙は衆院選であり、参院選で仮に、ある野党が全議席をとっても政権はとれない。・・・参院選マニフェストがその前の衆院選のそれを「上書き」してしまう場合、各党はどうするか。衆院選では、有権者の耳に心地よい理想主義的な政策を並べ、実現性を聞かれれば「必ずできる」と答える。政権をとった党は、それを実行しようとするが、できない。そこで中間試験である参院選では、現実主義的な政策を並べる。次の衆院選で問われるのがこちらと比べた達成度なら低い点数にはならない。政権党への傷は浅くて済む。・・・衆院選の政権公約は意味を失う・・・マニフェスト選挙に水を差す意図ではない。逆だ。・・・(特別編集委員 伊那久喜)

伊那氏は、参院選マニフェストが日本のマニフェスト政治をスポイル(あまやかし・弱体化)する可能性を指摘しておられる。「もっとしっかりマニフェスト政治をしろ!」と。

ただ残念ながら「どうすればそれができるか?」ということについては指摘が無いようにみえる。恐らく伊那氏はわかっておられるのだけど、様々な理由でハッキリ言えないのだと思う。自分は守るものなど何も無い。自分のようなブロガーにとっての最大の強みは何でも書けることだ。だから、自分は書く。

昨日、参議院はムダではないかという記事を書いた。
琴線探査: 参議院の存在意義を是非知りたいものだ | 国会は参議院と衆議院があるの? - 日経

さらに伊那氏の記事を読んで、参議院はムダというだけでなく、日本の政治をスポイルする可能性が高いという事に気がついた。

新聞やチラシなど、参院選関連の資料をかなり集めている。今日は参議院選挙当日だ。しかし、当日になっても、どうにも読む気にならないのを不思議に思っていた。それがなぜなのかにも気づいた。参院選マニフェストなど、ほとんど無意味だからだ。

衆院の優越により、参議院で野党が全議席をとっても法律は通らない。だから参議院マニフェストは、マニフェストというより、「方針」くらいなものだ。それだけならまだいい。マズいのは、参院選マニフェストが衆院選マニフェストの軌道修正ブースターのような使われ方をされていることだ。これをスポイルと呼ばずして何と呼ぶのか。

こういったことが完全に起きないようにするには、参議院を廃止して、そもそも参議院マニフェストなどできないようにすればいい。衆議院のマニフェストを絶対変えられないようにして、できないときは交代していただく。こういう甘えのない、シビアな政治環境にしなければならない。

そもそも「manifesto」の語源は
マニフェスト - Wikipedia
・・・ラテン語で「手(manus)」と、「打つ(fendere)」が合わさった、とする説が有力。「手で打つ」⇒「手で感じられるほど明らかな」⇒「はっきり示す」と派生したと考えられている。・・・

であり、「マニフェスト」というからには、明白、確実、そして不退転でなければならないのだ。

しかし、参議院選挙をするとなれば、公約とか、マニフェストとか、アジェンダとか、そういうことを言わなければならない。衆院の優越で、掲げた政策の実現可能性が低いのにも関わらず。ここにもまた、ごまかしがある。こういったごまかしを排除するためには、参議院を廃止するしかないのじゃなかろうか。


参議院はムダなばかりでなく、衆議院をスポイルする。衆議院がスポイルされれば、日本がダメになる。だから、参議院は将来的には廃止すべきだ。