2010年4月15日木曜日

「Apple iPhone OS 4 Event」ビデオのまとめ

Apple - QuickTime - April 2010 Apple Special Event

「Apple iPhone OS 4 Event」のビデオをちゃんと見なければと思っていた。今後のアプリ開発や世の中の流れを予想するのに重要なビデオだと思うし、新しいAPIにどのようなものがあるのかを知る必要がある。後半にある「iAd」に関しては既にちゃんとみているが、その他もちゃんと見よう。


まずはiPadの自慢(^^); by Steve Jobs

・WSJやUSA Todayもいい記事書いてくれたぜ
・既に45万台売ったぜ
・既にiBooksは60万ダウンロードいったぜ
・子どもたちもワクワクしてiPadのパッケージを開けてるぜ
・iPhoneアプリもiPadアプリもiTunesへの登録が加速してるぜ
・アプリのスクリーンショットのスライドで「あらゆるタイプのアプリがたくさんあるぜ」とアピール


iPhone OS 4 前フリ by Steve Jobs

・JD Powerの賞を3年連続受賞
・アメリカのモバイルブラウザシェアはiPhoneが64%
・iPhoneはこれまで5000万台売った。iPhone+Touchなら8500万台売った
・iPhone OS 4の開発者プレビュー本日開始


1500以上の新しいAPI by Steve Jobs


・カレンダーアクセス(Calendar Access)
・フォトライブラリアクセス(Photo Library Access)
・カメラとビデオデータへのフルアクセス(Full access to still and video camera data)
・アプリ内SMS(In-app SMS)
・自動テストツール(Automated Testing)
・Accelerate(数学的計算をハードウェアアクセラレーションで高速化するフレームワーク? 追記:APIを見ると行列関連やDPS関連があるのでそうらしい

 - 以下は説明なしだがスライドに書かれていたもの -

・Date Data Detectors(不明)
・パフォーマンスプロファイリングツール(Perfomance profiling tools)
・PDF埋込みメタデータアクセス(Embed PDF metadata)
・ドラッグ可能な地図アノテーション(Draggable map annotations)
・完全なマップオーバーレイ(Full map overlays)
・Power analysis tools(電源関連?)
・Carrier Infomation(キャリア情報にアクセスできるようになる? 追記:APIを見るとキャリア名などがあるのでそうらしい
・ICC Profiles(カラーマネージメント関連? 追記:APIを見るとそうらしい
・Block based Animation(不明)
・Address Data Detectors(不明)
・iPodのリモコンアクセサリのサポート(iPod remote controll Accessories)
・正規表現(Regular expression matching)
・日付フォーマッター(Date formatters)
・Image I/O(より高度な画像読み書きAPI?EXIFサポートを期待。 追記:APIを見ると何とEXIFサポートらしい
・ページカールトランジション(Half-curl page transition)
・Quick Look(Mac OS Xの簡易ファイルビューアーの? 追記:APIを見ると「Preview」とかあるのでそうらしい
・Package Based Document(ドキュメントが見やすくなるってこと?)
・Call Event Notifications(Androidでいうところのインテント?アプリ間連携のAPIか? 追記:APIを見るとテレフォニー関連にあるので「Call」とは「着信」の意味だと思われる


100を越すユーザー向け新機能 by Steve Jobs


・iPhone上でのプレイリストの作成(Create playlists)
・5倍ズームカメラ(5x Digital Zoom)
・ビデオでのタップフォーカス(Tap to focus video)
・「写真」アプリ内でのジオタグによる地図表示(Places in Photos)
・ホームスクリーンの壁紙(Home screen wall paper、ユーザーからHuge Requestだったらしい)
・Bluetoothキーボード(Bluetooth keybords)
・文字入力時のスペルチェック(Spell check)
・アプリを誰かにプレゼントする機能(Gift Apps)

 - 以下は説明なしだがスライドに書かれていたもの -

・Rotate Photos(写真の回転編集?)
・Persistent Wi-Fi(無線LAN通信がより安定?)
・Cell data only setting(不明)
・メールやSMS、警告での大きいフォント表示(Large fonts for Mail, SMS and Alerts)
・CalDAV invitations(カレンダーでのコラボレーション機能?)
・メール添付画像のサイズ指定(Choose image size in Mail Messages)
・WEB検索サジェスト機能(Web search suggestions)
・送信済みメールボックスから再編集(Edit from outbox)
・誕生日カレンダー(Birthday Calendar)
・WEB検索履歴(Recent Web search)
・File & delete Mail search results(検索機能の強化?)
・Sync IMAP Notes(IMAPメールアカウントの機能追加?)
・Top Hit in speach(音声認識検索?)
・階層構造プレイリスト(Nested Playlists)
・CarDAV(アドレス帳情報の交換?)
・NIKI+へのトレーニング実施状況のアップロード(Upload workouts to NIKI+)
・iPod Out(不明)
・SMS/MMSメッセージの検索(Search SMS/MMS messages)
・Wake on wireless(無線信号によるスリープからの復帰?)


7つの超重要な機能(7 "Tentpole" features)


Tentpole 1.マルチタスク(場内大拍手) by Steve Jobs


・マルチタスクはバッテリー食いでパフォーマンを低下させるが、それでいいなら簡単に実現できる
・Appleはそれを避けつつマルチタスクを実現する方法を見つけた
・デモ
  ・メールからSafariへ
  ・ホームボタンをダブルクリックでタスクマネージャ表示(フリックでページング)
  ・メールに戻る(場内拍手)
  ・eBayのアプリからTapTapRevengeへ。カウントダウンで再開。
  ・メールへ。TapTapRevengeへ。カウントダウンで再開。(Pretty COOL Huh? 場内拍手)
  ・ホームボタンをシングルクリックでホームスクリーンへ
・シンプルで効果的なUIなので、ユーザーは気に入るだろう(Users gonna love it.)

・「7つのマルチタスクサービス」〜いかにしてマルチタスクを実現したか〜 hosted by Scott Forstall

  1.バックグラウンドオーディオ by Tim Westerngren


    ・「PANDORA」インターネットラジオアプリ
    ・これまではアプリを終了すると音再生も停止してしまうが4では違う
    ・アプリで再生されている音楽ををホームスクリーンからコントロールすることさえできる(iPodのように)
    ・アプリ内からiTunesで今聞いている曲を購入出来る

  2.Voice Over IP by David Posford


    ・「Skype」 Voice Over IPアプリ
    ・Skypeを起動し、ゲームへ
    ・ゲームプレイ中に誰かからの電話があったことを知らせるアラート表示
    ・通話を「一時停止」できる
    ・他のタスクに行っても通話が続く(こりゃヤバイ!!Skype来るな。マジで電話が要らなくなるぞ。)

  3.バックグラウンドロケーション
    ・「TomTom」 GPSナビアプリ
    ・曲を聴きながらGPSをモニター。音声案内。
    ・このアプリはGPSを常にモニターするタイプで、バッテリーを消費するが、車内なら問題にならない
    ・「loopt」 ソーシャルネットワークアプリ
    ・常にGPSをモニターする必要がない場合は基地局を使う。この方法はバッテリー消費が少ない。
    ・位置情報を使う場合、プライバシーは相当注意して扱う必要がある
    ・これからはフォアグラウンドであろうとバックグラウンドであろうと、位置情報が利用されている場合はステータスバーにインジケーターが表示されるようになる


    ・位置情報を使うアプリケーションごとにON/OFFを選択できるようになる


    ・24時間以内に位置情報を使ったアプリにはインジケーターが表示される



  4.プッシュ通知(Push notifications)
    ・サードパーティーのサーバーから一括してアップルのプッシュ通知サーバー受けてユーザーに配信するので、バッテリー消費を抑えられる

  5.ローカルプッシュ通知(Local notifications)
    ・サードパーティーのサーバーはもちろん、アップルのサーバーすらも必要ない
    ・すべてがiPhone内で完結する
    ・例えば、TVガイドアプリからある番組が始まるよ!と通知

  6.Task completion
    ・フリッカーのアプリが画像をバックグラウンドでアップロードできる

  7.高速アプリ間スイッチング(Fast app switching)
    ・あるアプリから他のアプリへ行った後に戻ってきても、アプリは移動する前のままの状態を保持している


Tentpole 2.アプリフォルダーサポート by Steve Jobs

・超ビューティフルな実装だから見ててくれ
・いつものようにアプリを長押ししてブルブルさせる
・アプリを他のアプリに重ねる


・フォルダーがその場にできる(場内拍手。It's just fucking GREAT!)


・フォルダは自動的に適切な名前が付けられる。なぜならアプリはAppStoreから来ているから。
・もちろん自分でフォルダの名前を付け直すこともできる
・もちろんフォルダはどこにでも配置できる。ドックにも。



・壁紙を変えるのも簡単


・これで最大2160個のアプリを配置できるようになった


Tentpole 3.新しいメールアプリ by Steve Jobs

・統合された受信箱(Unified inbox)
・複数のExchangeアカウントのサポート
・すばやい受信箱間の移動(Fast inbox switching)


・メールのスレッド表示サポート


・添付ファイルをアプリで開く


Tentpole 4. iBooksがiPhoneに by Steve Jobs

・iPhoneで買っても同じものがiPadで読める(逆もあり)
・iPhoneでのブックマークやどのページを読んでいたかという情報がiPadと同期する(逆もあり)


Tentpole 5. エンタープライズ向け機能 by Scott Forstall

・Fortune上位100社の80%がiPhoneを利用している
・データの暗号化をサポート(アプリ内のデータも暗号化可能)
・モバイルデバイスマネージメント(拍手。詳しい内容は不明。リモートロックとか?)
・ワイヤレスアプリ配信。iTunesにつながなくても自社サーバーから直接カスタムアプリをiPhoneにインストールできる。(拍手)
・複数のExchangeアカウントのサポート
・Exchange Server 2010のサポート
・SSL VPNサポート


Tentpole 6. ゲームセンター(Game Center)by Scott Forstall

・iPhone/iPod touchは5万タイトル以上のゲームがある
・PSP(2,477)、DS(4,321)で他のゲームデバイスと比べても圧倒的に多い
・ソーシャルゲーミングネットワーク(Social Gaming Network)
  ・ゲームへ招待(Invite friends)
  ・対戦相手を探す(Match making)
  ・友人間での点数を比較(Leaderbords)
  ・ハイスコアランキング(Achievements、Leaderbordsとの違いがよくわからなかった)


Tentpole 7. アプリ内広告「iAd」 by Steve Jobs

このセクションに関しては前に分析済。
琴線探査: 「iAd」以外のアプリ広告はジャンクに成り下がるだろう(Jobs氏のiAdセクション映像分析) | Apple、モバイル広告プラットホームiAdを発表 - Tech Crunch Japan


レビュー by Steve Jobs

・iPhone 3GS、第3世代iPod Touchは完全サポート
・ハードウェア制約によりiPhone 3G、第2世代iPod Touchは一部非対応の機能あり。特にマルチタスクは非サポート。
・iPhone、第1世代iPod Touchには触れず。非サポートだろう。
・夏にiPhone用iPhone OS 4リリース
・秋にiPad用iPhone OS 4リリース
・この後何か言っているようだが、ここまでで途切れる


自分的まとめ

iAdを除くと、特に印象に残ったのはフォルダのマネージメントだ。Appleらしいエレガントで素晴らしいUIだと思う。

iPhone3Gがマルチタスク非サポートなのはショックだが、仕方あるまい。そろそろ退役の時が近づいているようだ。

そもそもこのまとめの目的は、新しいAPIにどのようなものがあるのかを知るためだった。特にImage I/Oやフォトライブラリ、アプリ内SMS機能は期待できると思った。これでアタリは付いた。やはり、すぐSDKをダウンロードしてどのような機能があるか詳しく調べるべきだ。

こうやってプレゼン全体をまとめてみると、Jobs氏個人のプレゼンテーション能力もさることながら、全体としての論理構成も理路整然としたものだとわかる。特に、スライドの使い方がすばらしい。スライドはこうやって使うものなのだなぁ。あくまで主はトークであり、スライドは副。勉強になるなぁ。