炎上マーケティングに通じるベネトンの激しい広告

日経14.03.04朝 世界を変えた広告十選4 クリエイティブ・ディレクター 杉山恒太郎 ベネトン

広告は人生の暗部は描かない、という不文律がある。そんなタブーや常識を常に刺激的な表現で揺るがせたのが、1980年代末からのアパレルメーカー、ベネトンの一連の広告だ。

イタリアのフォトグラファー、オリビエーロ・トスカーニによるもの。のビジュアルはカトリック教会から不謹慎との猛抗議を受け…

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時には和平を呼びかけ、「戦死した若い兵士の血染めのシャツ」…

ここに取り上げたのは「天使と悪魔(エンジェルとデビル)」…

異化効果を狙い…

「アンチ広告の反逆児」トスカーニこそ、実は最も広告らしい広告を世に放ったひとりかもしれない…

日経記事より

うーむ。

「キスする神父と修道女」はどうか?

ハンギョレ・サランバン : 森の妖精・修道女のキスなど‘問題的写真たち’より

うむ。

「戦死した若い兵士の血染めのシャツ」はどうか?

ベネトンの広告より

うわぁ…

ベネトンの広告

…ポスターの制作者であるオリビエーロ・トスカーニ氏は、「広告は現実の問題をもっと取りあげるべきだし、そうした問題に企業が取り組む姿勢を示すことこそが最大の広告になる」という主張を様々な場で展開しています。つまり、企業には社会的責任があり、その社会的責任についての企業の考え方や取り組みを広告を通じてアピールし、それに賛同する人たちが商品を買うというのは、企業と消費者の関係として最良のコミュニケーションだというわけです。…

意図していることはわかる。でも正直、見ていて気持ちのいいものではないな(´-`)

また、「分かる奴だけ買えばいい」という排他的なメッセージが多く含まれているので、正直自分は買わないな。

しかし、広告としては悪くないと思う。

ひとつは、広告を作った人がそれなりのポリシーを持って作っていること。それ自体が広告になりうる。

もうひとつは、良い悪いじゃなく生き残りのためのひとつの戦略だということ。所詮お客さんになるのは世界の一部の人々なのであり、世界の人々全員に好かれる必要は無い。むしろ皆に好かれようとする広告は無視され、広告の意味を成さない。それならば、批判を呼んでもコアなファンを獲得した方がいい。

これは今どきで言えば、炎上マーケティングなのかもしれないね。

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