2013年7月28日日曜日

「風立ちぬ」の特集記事で感じた宮崎駿監督に対する強い共感と強い反感

日経13.07.27朝 宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」 反戦の心 戦闘機に乗せて 「力を尽くせ」テーマに

…「アニメーションを50年続けてきた。最後に変わったものをつくってもいいでしょう」…
鈴木敏夫プロデューサーは監督を「戦闘機が大好きで、戦争が大嫌い。矛盾を抱えた人」と指摘する…矛盾のない人間はたぶんつまらない人ですよ…
親しんだ作家の言葉や作品が端々にまで隠れている。セリフに出てくるトーマス・マンの「魔の山」。二郎と菜穂子が身を寄せる上司宅の離れは、夏目漱石の「草枕」に登場する場所がモデル…
「力を尽くしているかね?」は、作品を貫くテーマ…力を尽くしても必ず見返りがあるわけではないが、やっぱり力を尽くしてやった方がいいんです…
今は空っぽになることが必要。最低でも半年はかかるだろう。(次作は)それから考えればいい
(文化部 関原のり子)

先日は映画のレビューが載っていた。

琴線探査: 「腹立ちぬ」という流行語を生み出してるっぽいジブリ新作「風立ちぬ」。久々に星5つ出た〜!

今度は特集的な記事。

「力を尽くしているかね?」というのが作品を貫くテーマだそうだ。「力を尽くしても必ず見返りがあるわけではないが、やっぱり力を尽くしてやった方がいいんです」という監督の言葉は、その通りだと思う。

これは「もののけ姫」の「生きろ」というコピーにも通じると思う。「風立ちぬ」はこれまでの宮崎アニメとは違うと言われているけれど、テーマや表現手法は変わったとしても、監督の根底に流れる考え方は、きっと全然変わっていないのだと思う。

監督にはやはり共感するものがあるし、「戦闘機が大好きで、戦争が大嫌い。」という矛盾を持つ、非常におもしろい方だと思う。クリエーターとしては、本当に尊敬している。


ただ、政治的な意見はぜんぜん違う。

【特集・憲法】憲法を変えるなどもってのほか - 宮崎駿 (1/3)(スタジオジブリ) - BLOGOS(ブロゴス)


「憲法を変えることについては、反対に決まっています。選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです。本当にそう思います。」

中国が尖閣に来て海保の船と衝突しても日本は何もできないという現実を目の当たりにして、日本はすぐにでも憲法を変えなければならないと思った。かと言って、憲法改正を1/2にするのは筋が悪いと思った。議論が中途半端に終わる恐れがあるし、自民党の逃げ口上にも聞こえたからだ。しかし、昨今の状況をみれば、もうそんな悠長なことは言っていられない。

日本は変わらなければならない。生き残るのは強い者でも優れている者でもない。変われる者だ。憲法改正を1/2にするというリスクをとっても、日本はアジャイルにならなければ。変えやすいということは、間違いをすぐに改められるということでもあるのだから。


「憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。おかしいけれど、そのほうがいい。国防軍にしないほうがいい。」
「今までこれだけ嘘ついてきたんだから、つき続けたほうがいいと思ってます。」


日本国民は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」し、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」と言っているのに、どう見ても軍隊である自衛隊を保持している。

外国はこんな国民を信用するか?「嘘をつき続ける」のは誰に対してか?もし外国に対してだったら、日本はいよいよ危なくなる。この嘘は日本の安全のために正さなければならない。監督は子どもたちに対しても、「君たちも嘘をつき続けたまえ」といえるのか?

国防軍はその名の通り、国を守るためだけにある。つまり、侵略もしないし、誰かの国を守るための戦争にも加担しないってことだ。自衛隊を国防軍と呼び改めるのは、むしろそのことを世界中に明確に示すためだ。


「領土問題は、半分に分けるか、あるいは「両方で管理しましょう」という提案をする」

ナンセンス。中国が日本はまるごと自分のものだと言ってきたら、「半分に分けましょう」というのか?


などなど。。。本当にぜんぜん違うんだな。しかし、そういうことを考えている人が作った作品だからこそ、自分の考え方を見直すことにも繋がると思うんだな。マストだな。

しかし、「アニメーションを50年続けてきた。最後に変わったものをつくってもいいでしょう」なんて言いながら、「今は空っぽになることが必要。最低でも半年はかかるだろう。(次作は)それから考えればいい」だからねw 全然やめる気ねぇ〜w

どうぞどうぞ。これからも命続く限り、それこそ「力を尽く」していただきたい。


しかし、映画以外の場所でもこういった記事を出してくるあたり、鈴木敏夫プロデューサーはさすがだよね。またも確実に時代を掴んでるよね。

【特集・憲法】9条 世界に伝えよう - 鈴木敏夫(スタジオジブリ) - BLOGOS(ブロゴス)


「平和ぼけですね。想像力に欠けているわけでしょ。安倍さんなんかはね、年が若いのになぜああいうことを考えるのか、ちょっとピンときません。」

鈴木プロデューサーのおっしゃる「平和ぼけ」は、ちょっと意味が違うらしい。


「日本には美しい森林もある。自分の国は自分で守るという考え方もあるでしょうが、平和憲法を持ち、森と水がきれいな国をね、みんな侵せますか。」

侵せますね。むしろ積極的に侵したくなる。人類の歴史が証明しているのでは?


と、自分のように反論する者がわざと出てくるように仕向けて話題をかっさらおうというね。安倍首相の名前を出して自民党人気を使って逆にレバレッジしちゃったり。

きっとのせられてるんだ。自分もw

やられたよ。あっぱれだ。