2012年8月23日木曜日

英フィナンシャル・タイムズの尖閣問題の見方

日経12.08.23朝 フィナンシャル・タイムズ 尖閣諸島巡り日中緊迫 領土問題先送り恥じるな
・・・真の原因は国の威信、そしてこの問題が戦後処理から外されて残されてきたことに関係する・・・双方とも緊張を抑える方法を見つけなければならないし、金切り声でナショナリズムを叫ぶ連中の言うことを聞いてはならない。両国は良好な関係を維持すべきだ。この紛争をほかの問題と結びつけてはいけない。・・・鄧小平氏はこうした対立をあとのより賢い世代に任せるという方法を提唱した。・・・問題の先送りは何ら恥じるべきことではない。
(22日付、社説)
=英フィナンシャル・タイムズ特約

ああ。FTの記者は何も分かっていないのだなと。しかし、外国人の尖閣問題に対する認識がこの程度であることは、アピール下手な日本人にも責任があるのだろうと思った。

まず「国の威信」はわかるけど「戦後処理」と何の関係が?

尖閣諸島は1895年に日本政府がどこの国にも属さないことを慎重に確認してから日本の領土とした。それ以来、日本の領土だ。そもそも中国の領土でも台湾の領土でもない。

さらには「問題の先送りは何ら恥じるべきことではない」?それはそうだろうけど、今は昔と状況が違う。

確かに、かつて鄧小平氏の提案で日本と中国は尖閣の問題を棚上げにした。しかし、それはお互いに時間を稼ぎたかったからだろう?

中国はその時、日本とまともにやりあったら負けることを知っていて、国力が日本に追いつくまで時間を稼ぎたかった。日本も日本で、まだまだ無難に経済成長を続けたかった。ここで思惑が一致した。

しかし、今は状況が違う。中国は日本を追い越し世界第二位の経済大国となった。中国にとっての「その時」が来たのだ。一方、日本は経済成長期を過ぎた。

つまり、もはや双方にとって問題の先送りをする理由はない。

もし日本が問題を先送りにしようとしても、中国が問題をふっかけてくるだろう。

もはや先送りにはできない。