2012年7月25日水曜日

アクアマリンふくしまの「復興日記」が外部圧力の影響で終了。筆者は辞表を用意。アクアマリンふくしまは筆者と一緒に、是非その理念を貫き通して頂きたい。

復興ブログの終了について - アクアマリンふくしまの復興日記 - Yahoo!ブログ

・・・アクアマリンふくしまが営業を再開したのは昨年の7月15日でした。それから1年経ち、この復興ブログの取り巻く環境も変わってきました。・・・「そろそろ復興日記ではなく…」との上司の声もあります・・・なにやら最近、ブログの記事に対する圧力がかかってきています・・・「アクアマリンふくしまの復興日記」をこれ以上汚されたくないと考えこのブログを終了する決断をしました・・・、私の机の上には今、明日、提出する予定の退職願が置かれています・・・いわき市の復興イベントで福島原発近くの福島県大熊町のホタルを放流し、大熊町から避難してきている住民を応援し、町の復興に結びつけようとするプロジェクト・・・このプロジェクトでは熊川水系のDNAを持つゲンジホタル300匹が湯本川調節池に放流されました・・・・むやみに放流をすると遺伝子の拡散が起こり、「生物の多様性」を破壊する・・・「遺伝子の多様性」とはそれぞれの地域個体群の遺伝子を保全する(他地域の個体群との雑種化を防ぐ)ということ・・・復興のためのプロジェクトの主旨は理解できますが、生物の「遺伝子の多様性」の保全のために今回のホタルの放流自体には私は反対・・・再生産のできそうにない土地ですし黙認する事も可能でした・・・私が問題だと思っているのは「ホタルは0.5μSv/hの放射線を浴びると光らなくなる」と主催者は主張し、ホタルが復興に結びつくと信じてプロジェクトを行っている点です。「ホタルは0.5μSv/hの放射線を浴びると光らなくなるので、ホタルの光るところは放射線が低い」とアピールしたいようですが、本当なのでしょうか?我々は昨年3μSv/hの土地でホタルが光っていることを確認しています。・・・何故、今回のプロジェクトの主催者たちは調べなかったのか?それは、自然保護とは別に町に観光客を呼びたいだけのイベントだったからでしょう・・・地元紙での私の警鐘は主催者たちを激怒させました・・・「我々は、ホタルも大事であるが、自然保護活動を主なる目的としているものではなく、いわき湯本温泉の復興を願い活動するものであり…」地元の復興のためなら何をやっても良いというのか?・・・観光施設である水族館が、地元の温泉街のイベントにクレームを付けるということは、本来、やってはいけないことです。しかし、これは福島県全体の信用に関わることです。・・・

先日13日、アクアマリンふくしま再開1周年記念の2日前にようやく伺うことができた。

アクアマリンふくしまは普通の水族館とは違う。一言で言えば、アカデミックな水族館だ。

アクアマリンふくしまにはアシカショーなどといった単純なエンターテイメントは無い。より知的なエンターテイメントを目指しているのだろうと感じた。地元のタクシーの運転手さんと話したが、そのことを誇りに思っていらっしゃるようだった。

正直「復興日記」は読んでいなかった。しかし、終了してしまうのは非常に残念に思う。なぜなら、ブログ終了の理由がアクアマリンふくしまの存在意義に関わってくるのではないかと感じるからだ。

自分なりに話をまとめるとこうなる。

・ホタルが光るということは放射線の影響が少なく安全であることを示す(らしい、という話)
・そこで湯本の安全性をアピールためホタルをいわき市湯本の調節池に放流
・潜在観光客を安心させてもっと来てもらおうと期待(復興に繋げたい)
・しかし、違う場所にいるホタルを放流すると雑種が増える可能性がある>遺伝子・生物の多様性の破壊
・筆者は専門家として反対
・水族館は地元の温泉街のイベントにクレームをつけるべきでない
・しかし、福島県全体の信用に関わるためクレームをつけざるを得ない
・実際にクレームをつけたし、外部圧力によってブログを汚したくないのでブログ閉鎖、筆者も辞表を用意

論点は色々あるだろうけど、事の発端であり最大の論点は、本当に「ホタルは0.5μSv/hの放射線を浴びると光らなくなる」のか?ということだろう。しかし、どうやらそういうことはなさそうだ。

ならば、復興のためとはいえ、むやみにホタルを放流して遺伝子・生物の多様性を破壊することは許されない、というブログの主張は、いかにもアカデミックな「アクアマリンふくしま」らしい主張であると思う。

もしアクアマリンふくしまが組織としてこの主張を否定するのであれば、アクアマリンふくしまは「アクアマリンふくしま」ではなくなってしまうのではないかと感じる。

もう遅いのかもしれないけれど、筆者の方には辞表の提出を踏み止まって頂いて、アクアマリンふくしまと一緒にその理念を貫き通して頂きたいと強く思う。


先日は少しだけれど、いわき市の、福島の人たちと話すことができた。物静かだけどすごく真面目で、誠実な人たちだなぁと思った。福島の人たちを好きになって帰ってきた。だから、また福島に行こうと思っている。

しかし、こういった集客さえできれば何でもアリと考えていそうないわき湯本温泉には行かないだろう。

関係者の方々には是非考えていただきたい。

自分が福島に行くのは、安全だからということでも、楽しそうだからということでもない。

福島の誠実な人たちと、少しでもこころを通わせたいからだ。