森本防衛相にオスプレイ配備の動機・必要性・メリット・リスク・リスク軽減策などを直接国民にプレゼンして欲しい!

日経12.07.22朝 米、それでもオスプレイ 行動半径4倍に 海兵隊の能力向上
・・・オスプレイが日本に到着する・・・8件の事故を起こしているが、原因は・・・必ずしも共通ではない・・・オスプレイには3タイプある・・・海兵隊向けのMV22・・・空軍のCV22・・・海兵隊のオスプレイの飛行時間10万時間あたりの重大事故件数は1.93で、沖縄海兵隊が今使っているCH46の1.14をやや上回る。ただCH46は40年以上使っており、老朽化による事故多発の懸念・・・海兵隊全体の事故率は2.45で、海兵隊のオスプレイは平均値を下回る・・・貨物の積載量はCH46の・・・約4倍。時速は倍になる。・・・行動半径・・・CH46の4倍以上、CH46にはできない空中給油をすれば約1100キロメートルに延びる。これは沖縄から往復できる行動範囲が朝鮮半島や中国、関西まで広がることを意味する・・・南海トラフ地震などで災害救援・・・行動範囲の広がりと輸送力の向上は「願ったりかなったりのいいことずくめ」(防衛相幹部)・・・日本では価格が「今買えば次期主力戦闘機F35と同じくらい」(防衛相)と100億円は下らないとされることもあり、導入は時期尚早と見られている。

日経記事より
2面でバーンとデカイ記事。

最近、森本防衛相はテレビにも精力的に出演されてるが、森本大臣がテレビでおっしゃていた事が素晴らしく良くまとまっていると思う。

ただ記事で1つ気になったのは、オスプレイの3タイプのうち2タイプしか挙げられていないところ。

Wikiによると次の3タイプらしい。

V-22 (航空機) - Wikipedia

・MV22(海兵隊向け、輸送型)
・CV22(空軍向け、特殊作戦型)
・HV22(海軍向け、戦闘捜索救難型)


沖縄は自分の第2の故郷。おじいだっている。だからこの件はよく考えておかないと。

沖縄へのオスプレイ配備に向けて、少なくとも次の3つの説明が必要だと思う。

・動機・必要性・メリット
・どれくらいリスクがあるか
・リスクの軽減策


記事からこれらに対する説明を抽出してみようと思う。


「必要性」

CH46は40年以上も使っていて古い。いつまでもCH46を使うわけにはいかない。


「メリット」

積載量4倍、速度は2倍、航続距離が4倍以上とCH46よりも圧倒的に高性能。


「動機」

この点についてはハッキリとは書かれていない。テレビでも森本大臣はスペック的な話が多くて動機の部分の説明が希薄だと感じた。専門家らしいというか、やっぱり政治家ではないなというか・・・

自分なりに考えると、昨今の尖閣、中国、台湾、北朝鮮、地震災害救援などの状況を考えれば、抑止力と有事の対応能力を強化したいということだと思う。

中国は相当嫌がると思う。大臣も日経もこの部分をハッキリと表現しないのは、いたずらに中国を刺激したくないからだと思われ。

しかし、この部分をムニャムニャ言ってちゃんと説明していない・できないことが大きな問題のひとつと思う。


日経記事より
「どれくらいリスクがあるか」

海兵隊のオスプレイの飛行時間10万時間あたりの重大事故件数は1.93で、CH46の1.14よりは高い。

ただ、海兵隊全体の事故率は2.45で、必ずしもリスクが高いとは言えない。むしろまぁまぁ安全と言えるだろう。

このデータからすると、オスプレイは危険だから配備不可とするなら、海兵隊自体も配備不可としなければ筋が通らない。


「リスクの軽減策」
説明なし。これについては森本大臣からも聞いたことがない。自分なりにこれまでの話を総合して考えればこうだろうか。

「安心はできないかもしれないけど、まぁまぁ安全だし、アメリカが配備するっていうんだから日本がどうこう言う話じゃないし。抑止力と有事の対応能力は相当高まるから。まぁとにかく我慢してよ。」

これじゃ沖縄の人たちも納得できないだろう。ただ我慢しろってのかよ!俺たちを何だと思ってるんだ!と。

例えばオスプレイが飛び立つ滑走路の周りを何とかするとか、風が何m以上強い時は離着陸禁止とか、何らかのリスク軽減策を示してもらわないと。

これはリスクの問題以上に、誠意の問題だと思う。

普天間基地の問題の影響も大いにあると思う。自分が沖縄県民ならこう言うだろう。

「最低でも県外と言っておきながら失敗したくせに、誠意を見せるどころかゴリ押しするのかよ!」と。


森本防衛相にオスプレイ配備の動機・必要性・メリット・リスク・リスク軽減策などを直接国民にプレゼンして欲しい!

一方、アメリカにしてみれば、「日本を守るために配備するのに、要らないってのかよ!」という感じだと思う。

本当はここで「要らん!」と言いたいところだけど、日本がちゃんと国防軍を組織して同等の抑止力と対応能力を確保できない限り、残念ながらそうは言えない。

日本周辺の状況を考えれば、弱体化は許されない。CH46が使えなくなって、その後継がオスプレイしかないのであれば、オスプレイを配備する他ない。

そこでアメリカは高価なオスプレイを自分持ちで配備してくれるわけだから、防衛相幹部がおっしゃるように「願ったりかなったり」。日本としてはお願いして配備してもらうレベルの話だ。

だから森本大臣には、特に「日本としての」配備の動機と、国民が納得できるリスクの軽減策をよくご説明いただきたいと思う。

パワポを作って、国民に直接生声でプレゼンすべきではないだろうか。森本大臣なら得意そうだし。

その他の部分をよく説明してくれた日経には感謝したい。

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