2012年5月6日日曜日

硫黄島の地下壕の詳細地図が見つかったらしい

日経12.05.04朝 硫黄島 詳細な地下壕地図 政府、遺骨収容進展も
政府は硫黄島・・・に張り巡らされていた旧日本軍の詳細な地下壕(ごう)の地図を発見した。自衛隊基地の滑走路などがあり現地調査が進まなかった内陸部が中心で、政府は中に多くの遺骨が残されているとみて近く発掘調査に乗り出す。遺骨収集が大きく進展する可能性がある。政府関係者が4日、明らかにした。硫黄島では旧日本兵約2万1900人が死亡したとされるが、収容された遺骨は約9900柱にとどまっている。地下壕の詳細な地図が見つかったのは初めて。政府は遺骨収容を集中的に実施する2013年度までに島内全域の調査を終了させる考えだ。地図は、政府の特命チームが4月上旬に米国国立公文書館の市両から確認した。

硫黄島の戦いから67年も経つというのに、亡くなった方々の遺骨がまだ半分も帰還できていないなんて・・・これは一体どういうことなんだろう。

そう思いたくはないけど、日本人はむしろ硫黄島を忘れたかったのだろうか。

正直、自分が硫黄島の戦いというものを知ったのはクリント・イーストウッドの「硫黄島からの手紙」という映画がはじめてだった。2006年のことだ。それまで自分は硫黄島の戦いがあったことすら知らずに生きてきた。

硫黄島の戦いで亡くなった方々には大変申し訳なかったと思う一方、これは自分が悪かったのか?とも思う。だって、親からも、祖父母からも、学校からも、誰からも教えられてこなかったのだから、自分が生まれる前のことなど知るわけがないじゃないか。

とはいえ、自分の無知を人のせいにして自分だけいい子になるつもりは毛頭ない。しかし、ハッキリ言って日本の学校教育は悪かったと思う。こういうことは学校で教えて欲しかった。

こんなことでは日本人として国際社会で恥をかく。硫黄島の映画を作ったのは誰か?硫黄島の話をはじめに聞いたのは誰からか?自分の場合、それは何とアメリカ人だったのだから。この無知さ加減は、ひとりの日本人として本当に恥と思わなければならないと思っている。

こんなんだから、アメリカ人が映画のタイトルで「硫黄島」を「Iwo Jima」と読むと、本来日本語では「いおうとう」と読むべきところを「いおうじま」と読む政治家だって出てくる。これって恥ずかしくないか?ただその政治家だけを責められない。その政治家もある意味で被害者なんだ。

やっぱり、学校で教えないとダメだと思う。


ところで政府には硫黄島からの遺骨帰還のための特命チームというのがあって、「硫黄島からの遺骨帰還プラン(PDF)」という計画をしている。

・・・戦没者の遺骨帰還は「国の責務」であり、悲惨な歴史を繰り返さないためにも、全ての戦域で進めることが必要である。とりわけ、硫黄島は日本の領土であり、自衛隊が駐屯しているにもかかわらず、戦後66年経過した現在でも約6割の約1万2千柱の御遺骨が未帰還で、これは国内最多数である。・・・

『戦没者の遺骨帰還は「国の責務」』。まさにその通りだと思う。

自分はこんな記事を書くことくらいしかできないかもしれないけど、せめてこうした国の活動を知り、応援し、気にかけている人間がいるという痕跡をネットに残したいと思う。

一人でも多くの戦没者の遺骨が日本に帰還できますように。


しかし、地図が出てきたのがアメリカの公文書館からというのが何とも感慨深い。アメリカはさすが情報公開が進んでいるなという意味でも、アメリカはきっと戦闘中にこの地図を入手して作戦に利用していたのだろうなという意味でも、日本は昔から情報セキュリティーが甘かったのだろうなという意味でも。