2012年2月26日日曜日

揚水発電所の設置を推進するなら家庭用蓄電池の設置を推進した方が良さそう

日経12.02.26朝 揚水発電、巨大な蓄電池 需要急増時に素早く対応
・・・揚水発電所は標高差がある上の湖(上池)と下の湖(下池)を結ぶ水路に水車を設ける。電力需要が少ない夜の時間帯に、近くの発電所の電気を使って下池から水をくみ上げて上池に蓄えておく。昼に急な需要があれば、上池にためた水を下池に流して発電する。自然を生かした巨大な蓄電池といえる。奥多々良木発電所・・・最大出力は193万2000キロワット。世界でも3番目に相当する規模で、原発1.5基分・・・「負荷の平準化」・・・揚水発電の長所の一つは、電力需要が急に増えた時に素早く電気を送れる高速応答性だ。・・・わずか6分で6台すべての発電機に水が流れこむ・・・同発電所の田口喜康所長は「フル出力で最長8時間まで発電できる。これほど発電時間が長いのはここだけ」・・・水のくみ上げ時のエネルギー効率は約70%。発電する電力の約1.4倍の電力がくみ上げに必要な計算で、多くの電力を「水の運搬に捨てている」状態・・・蓄えたすべての水を放水してしまうと、一晩ではくみ上げられない恐れもあり・・・

日本の原発が全基停止する日が目前に迫っている。これで心配なのはピーク時の電力不足だ。

揚水発電には「高速応答性」があり、ヤバイとなったときにすぐに電力を送れるらしいので、ピンチの時には頼れるかもしれない。

ただ、日本で最大の揚水発電所でも8時間しかもたないらしい。ピーク時用としては十分かもしれないけれど、他の揚水発電所はどれだけもつのか・・・それでも無いよりマシだとは思うけど。

もう一つ心配なのは、放水した後、次に必要になる時までに水をくみ上げきれるかだ。ピークは毎日定期的に来るわけで、そのピークとピークの間の時間とくみ上げに必要な時間と、どちらが長いか。それが問題なのだろう。

エネルギー効率が70%というのも問題だろう。発電する電力の1.4倍の電力が必要とはもったいない。

というわけで、揚水発電にはあまり期待できないなと思った。

もし超巨大なリチウムイオン電池があったなら、高速応答性の面でもエネルギー効率の面でも良さそう。しかし、超巨大なリチウムイオン電池は多分無理だろう。「各家庭ごとに巨大な蓄電池の設置する」ならまだ現実的かな。

今後、もし揚水発電所を推進するつもりなら、家庭用蓄電池の設置を強力に推進した方が良いと思う。

揚水発電所をつくると環境が破壊されるしね。