現在稼働中の原発はあと3基。このままだと5月には「エア脱原発」確定だね。

日経12.02.05朝 社説 原発の将来を決める「点検期」が要る
できるだけ安価なエネルギーを安定して確保し、地球温暖化にも対処するには、原子力も含めた多様なエネルギーをうまく組み合わせて使いこなすことが大事だ。私たちはそう主張してきた。・・・原発を不安に思う人が増えた。一方・・・自然エネルギーで安定的に支えるのは難しい・・・このジレンマを打開するため、今後5〜10年間をエネルギー政策の「調整と点検の期間」としてはどうだろう・・・主役の座を、いったん自然エネルギーと省エネに譲る・・・当面・・・一定数の原発の再稼働が必要だが、原子力への依存は低下する・・・太陽光などの導入が進んだところで、「主役交代」の利害得失を冷静に見極める時を設ける・・・原子力をさらに減らせるなら、それも選択肢。逆に自然エネルギーの限界がはっきりすれば、老朽化した原発を新しいものに換えることも考えなければならない。「調整と点検」は決断の先送りではない。エネルギー政策の積極的な見直しと新たな挑戦への行動を促すことに主眼がある。・・・自然エネルギーの実力を見極めないうちに、原子力という選択肢を捨てるのは賢明ではない・・・

全文 (エネルギーを考える)原発の将来を決める「点検期」が要る  :日本経済新聞

「主役の座を、いったん自然エネルギーと省エネに譲る」というから、「あら。日経は主張を変えた?」と思ったら、「当面・・・一定数の原発の再稼働が必要」と、結局変わってなかった(^^);

「原子力も含めた多様なエネルギーをうまく組み合わせて使いこなすことが大事だ」という主張は正しいと思う。

ただし、「できるだけ安価なエネルギーを安定して確保し、地球温暖化にも対処するには」を前提とするならば。

ここで、もし国民が「安くもないし、安定して確保できるエネルギーでなくてもいい。原発をなくせるのならば。」と考えていたとしたら、この主張は正しくないと思う。

これは要するに、覚悟の問題だと思う。この覚悟の問題とは、最終的には政治の問題だろう。

しかし微笑ましいのは、自分で『「調整と点検」は決断の先送りではない』と言ってしまっているところ。これは先送りだよ。ていうか、とりあえず何とかして再稼働させてしまえばこっちのもん!と思っているフシが見えなくもない。

確かに、「脱原発をすることで国民生活に及ぼす当面のリスク」と、「脱原発をしないことで国民生活に及ぼす長期的なリスク」は、本当に慎重に見極めなければならないと思う。一体どっちのリスクが高いのか?と。それが問題だ。


ところで、確か最近の日経の記事によれば、現在稼動している原発は3基だったと思う。

こちらのページによれば、現在稼働中の原発は

・関西電力 高浜原発1基(3号機 2月20日定検停止)
・東京電力 柏崎刈羽原発1基(6号機 3月下旬定検停止)
・北海道電力 泊原発1基(3号機 4月下旬定検停止)

の3基。Wikipediaの情報とも合致する。

つまり、原発はすでにもう3基しか動いていない。しかも、今年は厳冬で電力使用量が大きくなっているはず。にも関わらず、何とかなってしまっているというのが現実だ。

そして、今のところ国民生活にクリティカルな悪影響を及ぼしているとは思えない。ただ、春以降には企業向けの電力料金が値上げされるだろうから、その後にクリティカルな悪影響が出るのかもしれない。

ただ、この状況だと、何とかなっちゃいそうな気がするんだよなぁ・・・

前にも書いたけど、ここは一発、短期間でもいいから試しに脱原発してみたらどうだろう?「エア脱原発」。

琴線探査: 稼働中原発あと5基。原発が全て止まった日本を見てみたい。一回だけ、短期間でもいい。

それで、本当に国民生活にクリティカルな悪影響が出るかどうか見てみたらどうだろう?

しかし、実際には「出てから」では遅いので、「出そう」なところで判断しないといけない。のだけど、「現政権でそんな迅速で的確な判断ができるのか?」と問われれば、「心配です」と答えざるを得ないのが、残念だね。

とはいえ、このままいくと、5月には「やる・やらない」というか、「なっちゃった」というかたちで「エア脱原発」が実現しそうだ。

不謹慎だが、ある意味で、楽しみではある。

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