「Vibe」久々にショックを受けたアプリ | 反差別デモで浮上してきた新種のソーシャルメディア「Vibe」 - メディア・パブ

反差別デモで浮上してきた新種のソーシャルメディア「Vibe」 - メディア・パブ

・・・一連の反政府(民主化)デモ・・・ソーシャルメディアの主役はTWやFBであったが、新種のソーシャルメディアサービスも台頭・・・iPhoneアプリ/iPadアプリ「Vibe」・・・特徴は匿名サービス・・・位置情報を提供しておけばよい・・・オープンにメッセージを発信・・・メッセージはユーザーが指定した時間後に消えてしまう・・・メッセージが伝わる距離もユーザーが指定できる・・・

これは・・・久しぶりにショックを受けたアプリだ。

メッセージ表示が更新時にチラつくなどUI面や、アイコンなどのグラフィックデザイン面では、正直イマイチ感が否めないものの、その素晴らしいアプリのコンセプトは十分に伝わってきた。


第1に、アカウント登録が全く必要がないこと。この間口の広さと敷居の低さ。

Twitterと比較して考えると、誰がTweetしたのか分からないようなメッセージに価値があるのか?と考えてしまったけれど、それはそれで価値があるんだなぁと思い直した。

例えば、アカウント登録が無い掲示板サービスでもその投稿は情報共有という意味で価値がある。さらにVibeの場合は「場所」という概念がある。これによって匿名の投稿でもより価値を持つようになる。

また、位置情報付きの情報を投稿するのに抵抗があるユーザーもいるが、そもそも匿名なので位置情報を付けることが投稿の障害にならない。


第2に、Vibe(メッセージ)にそれが届く範囲を指定できること。声の大きさのメタファーだ。

つまり、そのVibeがごく小さい範囲に伝えたいことなのか、それとも大きい範囲に伝えたい事なのか、という情報のフィルターをユーザー自身が作ることになるので、他のユーザーが必要とする情報にヒットする可能性が高くなる。

Twitterでもタグ付けである特定の場所についてTweetして情報を共有することはできるけれど、そのTweetを見るためにはいちいち検索しなければならないし、いちいちタグをつけるのも面倒だし、誰もがその場所を適切なタグで表現するとは限らないので情報共有の効率は良くない。


第3に、Vibeに生存時間を指定できること。これはやまびこのメタファーかな?

これによって、どれくらいリアルタイム性の高い情報なのかというフィルターをユーザー自身が作ることになるので、さらに他のユーザーが必要とする情報にヒットする可能性が高くなる。


第4に、情報のソースを他のサービスに頼っていないこと。例えば、位置情報付きTweetなどに頼ることもできたろうけど、それをあえてしなかったこの潔さ。

前に調べたことがあるけれど、プライバシーを気にしてか、実は以外と位置情報付きの情報というのはあまり世の中に存在しない。あっても「神奈川県厚木市」などといったかなりアバウトな情報だったりする。開発者はそういったアバウトな情報は利用価値がないと考えたのかもしれない。

また、いつアクセスできなくなるか分からない外部サービスに頼らないならば、サービスの継続性も確保できる。


なぜこういったコンセプトになったのかというのは、やはりデモなどで情報を共有したいというニーズからだったのだろうか。

もしそうであったとしても、このアプリはもっと汎用的にも使えるし、ひょっとすると「デモ支援」という意味ではない別の意味で世界を変えるかもしれない可能性を秘めていると思う。

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