2011年6月11日土曜日

村上春樹氏は「非現実的な夢想家」でなくてはならないと。自分は「現実的な夢想家」でありたい。 | 村上春樹さんが言及「核『ノー』貫くべきだった」 - 日経

日経11.06.10夕
スペイン北東部のカタルーニャ自治州政府・・・カタルーニャ国際賞を作家、村上春樹さん(62)に授与・・・「非現実的な夢想家として」と題したスピーチ・・・原発事故は・・・2度目の大きな核の被害・・・原爆を投下された日本・・・今回は「自らの手で過ちを犯した」・・・「効率」優先の考えが過ちの原因・・・原発に疑問をもつ人々は「非現実的な夢想家」として退けられたと批判・・・原発に代わるエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった・・・夢を見ることを恐れてはいけない。『効率』や『便宜』という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはならない。・・・『非現実的な夢想家』でなくてはならない・・・

村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上) - 毎日jp(毎日新聞)

自分はこれから原発をフェードアウトさせていかなければならないと考えている。ということは、脱原発派ということになるのだろうか。

確かに、原発の扱い方は間違ったと思う。しかし、ここ40年ほどの日本の状況を考えれば、原発はそれなりに必要だったのだとも思う。もし原発がなければ、日本は世界第二位の経済大国にはなれなかったかもしれない。

村上氏はこれを「効率」優先の考え方だとおっしゃるだろう。その通りだ。日本は効率を優先して経済を発展させた。さらに村上氏は、原発にはノーと言い続けて初めから原発ではない代替エネルギー開発をすべきだったのだとおっしゃっている。

もし40年も前にそれができたならば、そうすべきだったと思う。しかし、今の代替エネルギー技術のレベルを考えると、とてもその選択をできたとは思えない。あの時点で、原発を選択する以外の方法があっただろうか。あるとすれば、経済発展を諦めるほかなかったと思う。

しかし、今は違う。今なら代替エネルギーへの道を選択できる。まだハードルは高いかもしれないし、まだ夢かもしれないけれど、今なら可能性はかなりあると思う。これは、日が当たらないことを承知で夢と理想を持って研究を続けてきてくれた科学者や技術者たちのおかげだ。

しかも、世界情勢を考えれば、この代替エネルギーの開発こそが単にエネルギー供給という意味以上に日本の経済発展を支え、さらには人類の未来を支えていく可能性すらある。

原発の危険性を改めて日本中が認識した今こそ、この代替エネルギーの夢を実現するために動くべき時だと思う。もう現状維持はダメだ。

村上氏は「非現実的な夢想家」でなくてはならないとおっしゃる。しかし自分は「現実的な夢想家」でありたい。