東京ミッドタウンに一夜だけ降臨した天使、あるいは天女 - 「手嶌葵~Christmas Special Live~」@ビルボードライブ東京 へ行く

先日17日にミッドタウンのビルボードライブ東京で行われた手嶌葵さんのクリスマスライブに行った。

ビルボードは初めてだったけれど、酒を飲みながらゆったり過ごしつつ聴くああいった空間は大好きだ。

見た限り満席。

オーディエンスは年齢層高め。手嶌葵さんのライブは大体いつもそんな感じだけれど、今回は特に高めだったような気がした。あぁ、これじゃあ手嶌葵さんはまた緊張してしまうだろうなぁと一抹の不安を覚えた。

ステージの奥はガラス張りになっていて、ミッドタウンのクリスマスイルミネーションがばっちり見えていてキレイだった。

ライブの後に実際にその場に行ってみてみたけれど、ビルボードから見るイルミネーションの方が断然キレイだった。最近のイルミネーションは、まるでLEDディスプレイのようにアニメーションするので全体像が見えないと何が何だかわからないから。

ひとつ驚いたのは周辺に観光バスが多くとまっていたこと。ミッドタウンは観光地なんだなぁと思った。

手嶌葵さんは濃い紫のようなドレスに白いガウンのようなものを羽織り登場!サンタっぽい配色。髪はアップで珍しいなと思った。

編成はピアノの鬼武みゆきさん、ギターの笹子重治さん、そして手嶌葵さんというシンプルな編成。
アーティスト詳細|ビルボードライブ東京|Billboard Live(ビルボードライブ)

ギターの笹子重治さんは今回の「Christmas Songs」をはじめ、かなりの曲を編曲されている方らしい。おお!ライブでも葵さんご本人がかなりの古いお付き合いであるとおっしゃっていた。
ディスコグラフィー|手嶌葵オフィシャルウェブサイト

ピアノの鬼武みゆきさんは「虹の歌集」や「The Rose ~ I Love Cinemas ~」でレコーディングに参加されている方らしい。おお!
onitake.com - discography

覚えている限りのセットリストを書いてみよう。


1. Winter Wonderland
やはり緊張していたご様子。


2. Santa Claus Is Comin' To Town
小さい頃から歌っていたって。自分もそうだった。母が英語の学習にと買ってあったのか、英語のレコードにあわせて意味もわからず音だけ真似てさんざん歌っていたことを思い出した。こういうことが後の英語への興味につながったのかも。ちょっとしたことだけど、大事だなぁ。


3. I Saw Mommy Kissing Santa Claus
本当にかわいい天使のような歌声だった。こういった、絵本に出てきそうなほっこりした曲は特に葵さんに合うなぁと思った。


4. A Dream Is A Wish Your Heart Makes
ライブでは初めて聴いたと思う。ビルボードの雰囲気にぴったりだった。


5. Fascination
全体的にはすばらしい演奏だったのだけれど、この曲だけは・・・残念ながら伴奏の方がばたばたと・・・ギターのチューニングずれてるし、ピアノも微妙なところが散見された。人間だもの。やっぱりプロでもこういうことはあるのだなぁと改めて。


6. Beauty And The Beast
葵さんも特に好きな曲なのかなぁと思った。特に魂がのっていた気がしたもの。


7. Secret Kingdom
今回はクリスマスアルバムからだけでなく「I Love Cinemas」からの曲もたくさん聴けてよかった。クリスマスの歌を歌わなくても、葵さんが歌えばそれだけでクリスマスになってしまう。これは一体何なのだろう。葵さんの声に何か聖なるものを感じるからだろうか。


8. Cheek To Cheek
これはアルバム未収録曲だと思うのでスペシャルな曲目でしょう。フランク・シナトラさんの曲らしい。





これは完璧にJazzな感じだけれど、葵さんのはもちろん、もっとスローだった。

小野リサさんも彼女風に演奏しているようだけれど、彼女のよりももっとスロー!(Amazonで試聴可能)
Amazon.co.jp: Cheek To Cheek-Jazz Standards from RIO-: 小野リサ: 音楽

しかも、かわいらしい(*´ω`*) 何というのか・・・「ちゅっ(はーと)」てな調子?なんだか幸せになったナリ。


9. 時の歌
葵さんとしては「テルーの唄」と並んで大変思い入れのある曲だそうで。確かこの曲は「ハイタカの歌」とも呼んでいるとおっしゃっていた。(「アレンの歌」だったか?いや、確かハイタカと言っていたと思ったけど・・・)

なぜここでこの曲が出たか。それは来年、宮崎吾朗氏が監督される映画の主題歌を再び葵さんが歌うことになったという報告のためだったのだろう。ビルボードの入り口に宮崎吾朗氏や鈴木敏夫氏の花が飾ってあった。

そういえば、鈴木敏夫氏の花は先日行った矢野顕子さんのさとがえるコンサートでも目にした。さすが鈴木プロデューサー。まめなお人だなぁと思った。
琴線探査: 矢野顕子がLED ZEPPELIN「Whole Lotta Love」を演った! 「さとがえるコンサート NHKホール」へ行く


10. The Rose
ついに必殺技が出てしまった。ノックアウトされました。この曲ばかりは葵さんも超本気モードでしたよ。なぜそれがわかるか?それは、靴を脱いでいたから。この先、ずっと脱ぎっぱなしだったと思う。


11. The Beautiful Day
この曲は何の曲なのだろうと思って調べていたのだけれど、なかなか情報が出てこなかった。

葵さんがライブでおっしゃるには「Scrooge」(スクルージ)というミュージカルの曲らしい。
Scrooge (musical) - Wikipedia, the free encyclopedia

どうやら1970年の映画「クリスマス・キャロル」とも関係がありそうだ。
メリー・クリスマス「クリスマス・キャロル(1970)」 - goo 映画

作詞作曲はBRICUSSE LESLIE氏らしい。
The Beautiful Day(手嶌葵)の着うた【邦楽着うた大辞典】





これは多分映画のワンシーンだと思われるのだけれど、重い病気を持っているこどもがそうとは知らずに「beautiful day~」と歌っているということらしい。葵さんはこの子の純粋さに打たれたのだろうか。

しかし、葵さんはよくこんなの知ってるなぁ。


12. Amazing Grace
「時の歌」のMCの時に続く曲目を披露していたのだけれど、最後の一曲は「緊張するので言えません」というようなことをおっしゃる。何の曲だろうと思ったらこの曲だった。確かに、これは緊張するなぁ。でもバッチリでしたよ!


13. The Christmas Song
まさに「The Christmas Song」。あぁ。素敵な時間もこれで終わりかと思われたが・・・


14. Angel
ついに天使、あるいは天女が降臨!天女の声の波動で人工透析を受けている気分。ただただ、すばらしかった。


15. 流星
アンコール開始。リコーのCM曲で吉田拓郎氏のカバー。フォークを歌ったのは初めてだとおっしゃっていた。

ここでステージの後ろの黒幕がフルワイドオープン。バックにはミッドタウンのクリスマスイルミネーションが。そのイルミネーションは本当に銀河か流星のようにアニメーションしていた。ビルボード東京の心にくい演出に感謝!


16. What Is A Youth?
ラスト!ここでなぜロミオとジュリエットのいかにもメローな曲を?葵さん曰く、クリスマスになるとロミオとジュリエットが観たくなるらしい。独断と偏見で選んだともおっしゃっていた。

自分は別に観たくならないのだけれど・・・ただ、これが手嶌葵なんだなぁと思った。


あとセットリストには入れられないけれど、ちょびっとだけアカペラでワムの「Last Cristmas」や、確かマライア・キャリーさんの「All I Want for Christmas is You」を披露されていた。

次のクリスマスアルバムには、こういった定番ポップスの収録もアリではないかと思った。例えば、もう素直に山下達郎さんの「クリスマス・イブ」とか。でも英語で。


本当に夢のような素敵な一夜だった。またいつか、是非再び天女にお会いしたいものだ。

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