2010年6月7日月曜日

HTML5今すぐ使いたい。しかしユーザーはHTML5であることより「動く」ことを優先するだろう | Apple - HTML5

AppleがHTML5アプリケーションのデモサイトを公開していたので見てみた。
Apple - HTML5

デモサイトでは「video」「Typography」「Gallary」「Transitions」「Audio」「360°」「VR」の各デモがある。


「video」では恐らくH.264だと思われるかなり大きい動画をプレイする。かなりの映像クオリティーにも関わらず、軽い。CPUも10-20%とあまり食っていない。Flashで同じ動画を再生したら、CPUの50%は食われるだろう。Perspective機能でこんな感じになる。ズーム処理も非常に軽い。


「Typography」ではAdobeのillustratorのようなタイポグラフィをブラウザで編集する。日本語も一応表示可能。塗もベタだけでなく、かなり色々できそう。


「Gallary」は写真のスライドショー。2D、3Dでスライドショーする。2Dの時になにげに背景がブラーしてるところがポイント。


「Transitions」も写真のスライドショー。Flashでもよくやるようなトランジションを使って写真を切り替える。2D、3Dのジオメトリ系のエフェクトだけでなく、ディゾルブやフェードなど、Adobe Premierさながらだ。

「Audio」は単に音楽を再生する。これが一番ショックだった。なぜHTMLはいまだに音声すらも再生できないのか?と。こんなニーズは10年前からあったろうに。

「360°」「VR」はQuick Time VRみたいなの。商品の360°回転とか、擬似3Dとか。


うん。素晴らしい。HTML5は素晴らしいのだ。WEBの未来はこうでなくちゃいけない。しかし、なぜこうなのか、と。


つまり、このデモはすべてSafariでしか動かないのだ。

確かに、プラットフォームをSafariに限れば、今すぐにでもこれらの機能が使える。開発者としては、今すぐFlashを捨ててHTML5を使いたい。でも今それをやったら、ユーザーから必ず「動きません」と言われる。

現在のところ、SafariはFlashとは比べ物にならないほど動作環境が限られるだろう。いかにHTML5が素晴らしかろうと、ユーザーにはそれはほとんど関係ない。まず「動く」ことが最優先だ。ユーザーは必要なことさえできれば、どんな技術で作られていようが関係ない。だから、まだまだFlashを捨てられない。

機はまだ熟していない。ただ、学習は始めておかなければならない。しかし機が熟すのは、一体何年先か?それが問題だ。