2010年5月1日土曜日

W3Cのケツを蹴るのは大賛成だけど、WEB開発はもはやブラウザ・ページ指向からアプリ・クラウド指向へ移ったのじゃなかろか | Web開発の現状を25のトゥウィートで斬るとこうなる–iPhoneを見捨てたFacebookデベロッパの告白 - Tech Crunch Japan

Web開発の現状を25のトゥウィートで斬るとこうなる–iPhoneを見捨てたFacebookデベロッパの告白 - Tech Crunch Japan

・・・Joe Hewitt・・・iPhoneのベストアプリケーションの一つ・・・Steve Jobsの記事・・・iPhone向け開発から手を引いた・・・Flashへの憎悪をW3Cに向けなさい。連中はHTMLの貧しい規格をさっさとアップグレードせず、いつまでものろのろしているから、デベロッパはプラグインを使わざるを得なくなってる・・・ブラウザのメーカーはW3Cの現行の規格を無視して新しいAPIを積極的に取り入れるべきだ、と主張・・・”邪悪な”私企業規格の技術が、Webを殺そうとしている・・・2010年にCocoaにできたことを、ブラウザでやるために2020年まで待たなければならないのなら、ぼくはそれを待つ気はない・・・Hewittの議論の核心部分だ。Webの技術は歩みが遅い・・・そこで彼は、ブラウザがどんどんイノベーションしていって、W3Cがそれに追随せざるをえないようにし向ける・・・残念ながら現時点ではWebの言語よりはCocoaをおすすめするね・・・このサイトの全機能をご覧になるためにはXXXブラウザをお使いください”は、”XXX電話機をお買いください”よりまし・・・


確かにW3Cは遅い。この10年間、ネットの進化をプラットフォーム面で支えてくれたのはW3CではなくFlash、つまりMacromedia・Adobeだ。Flashの機能は今後HTMLに吸収されてネットがプラグインフリーになるべきだと思うけど、Flashに対して憎悪を持つどころか大変に感謝している。W3Cが官僚機構化しているかどうかは知らないが、普通に考えて標準化というのは大変な作業なので動きが遅いのも仕方ないとも思う。

しかしだからといって、各ブラウザが提供する独自APIが乱立する状況はいいとは思えない。Hewitt氏も基本的には同じ考えだと思うがどうだろう。その目的を達成するために逆説的に、開発者が独自APIを積極的に使って、W3Cのケツを蹴ろうということなのだと思う。W3Cのケツを蹴るのは大賛成だが、やり方としてはユーザーに混乱を招きそうなので賛成できない。

「”邪悪な”私企業規格の技術が、Webを殺そうとしている」ともおっしゃるが、ある意味ではその通りだと思う。ユーザーはPCからよりモバイルデバイスに流れると思うし、モバイルデバイスではブラウザよりアプリが使い易いから、そうなると思う。でもそれは「”邪悪な”私企業規格の技術」、つまり、AppleのiPhoneアプリによってだけでなくAndroidやその他のモバイルOSのアプリによってもそうなると思う。

Flash/Flexでは「リッチクライアント」と呼んでいたが、iPhoneアプリやAndroidアプリが台頭してきたことで、このコンセプトがさらに進んでブラウザ・ページ指向からアプリ・クラウド指向に移ったということなんだろうと感じる。

となると、もはやW3Cの標準化作業やHTMLの進化を待ったりすることはそれほど重要ではなくなる。開発者は各デバイスごとに最適化されたプログラムを書けばいいのだ。確かに開発者としてはキツイことだが、ユーザーにしてみれば各デバイス・OSに最適化されたプログラムはメリットとなる。

もうあきらめたよ。楽をするのはやめた。できるだけ多くの言語を身につけて、各デバイスに最適な、とにかくユーザーが喜ぶプログラムを書こう。