2010年3月12日金曜日

確固たる卒業式の理念を定めて相応しい卒業ソングを公募しては? | 卒業ソングはポップス人気 「仰げば尊し」「蛍の光」今は昔? - 日経

日経10.03.11夕
・・・生徒に人気の日本のポップスが歌われることが多くなってきた。「身近な歌のほうが生徒は気持ちが込められる」と先生方の反応はおおむね好意的・・・「absorb(アブソーブ)」の「桜ノ雨」・・・「桜ノ雨」は・・・「ニコニコ動画」がきっかけで人気に火が付いた・・・「生徒の気持ちを代弁できる歌を」と今年から変えた。曲は生徒に意見を聞いて選んだといい、音楽担当の・・・教諭は「生徒が進んで練習するようになった」と声を弾ませる。・・・カルチュア・コンビニエンス・クラブによると、昨年実施した「卒業ソングランキング」調査では・・・10位以内に「蛍の光」などの伝統曲は入っていない。・・・校長は「卒業式では20年近く『蛍の光』を聞いていない」・・・「蛍の光」と「仰げば尊し」を歌う・・高校・・の広報担当者も「保護者も参列するので、流行歌では気持ちを共有出来ない可能性もある」と話した。

つまり、教師たちが情けないということだなぁ。あまり人をディスりたくはないのだが、今回は超ディスりにならざるを得ない。

『「身近な歌のほうが生徒は気持ちが込められる」と先生方の反応はおおむね好意的』?『「生徒が進んで練習するようになった」と声を弾ませる』?生徒を喜ばせたり、生徒の要求に答えることで状況を改善することが教師の仕事だろうか。教師の仕事は教育だと思うのだが。

教育というのはある意味で強制だ。だからこそ、人を教育する人というのはごく限られなければならない。

強制なのだから、若い生徒たちが反発するのは当然のことだ。それでも強制する場合には、教育する側に確固たる信念や理念がなければならないし、それを貫き通すための根性が必要だ。

しかし残念ながら、上のような言葉を平気でいうような教師には、信念や理念、根性が微塵も感じられない。もし今、自分が生徒だったとしたら、このような教師に対して「仰げば尊し我が師の恩」などとは歌いたくないね。尊敬出来ないから。自分を偽るくらいなら、流行歌を歌った方がいい。

かといって、流行歌を歌えばいいとは思わない。なぜなら、流行歌は私的な事を歌ったものが多いからだ。

例えば、TSUTAYAの卒業ソングランキングでは、1位がEXILE「道」らしいが、この曲の視野範囲は君と僕だ。4位の松任谷由実さんの「卒業写真」は大好きな曲だが、視野範囲は私とあの人(恋人)。そして8位の森山直太朗さんの「さくら」も大好きな曲だが、視野範囲がまた君と僕。

卒業式は「君と僕」や「私とあの人」だけで単に感情的に盛り上がる場所ではない。卒業生は親兄弟、教師、友人、卒業するためにお世話になったあらゆる人に感謝をしつつ未来へ対する決意を表し、送る側は決意を新たに旅立つ卒業生にエールを送る。そういった愛に満ちて尊く、人生においても稀に見る美しい場所だと自分は考えている。

自分が教師なら、是非そのことを生徒たちに教えたい。

なら卒業式では何を歌うべきなのか。必ずしも「蛍の光」や「仰げば尊し」が最適とは思わない。歌詞をよく見ると、特に「蛍の光」はあまりにも「お国のため」感があり、現代には相応しくないと感じる。

そこで、今こそ文部科学省は確固たる卒業式の理念を定め、その理念にそった卒業式に相応しい歌を公募で作ってはどうだろう。

EXILEも松任谷由実さんも森山直太朗さんも、「卒業式のため」に歌を作ったわけではないだろう。しかし、もし「卒業式のため」に歌をつくるとすれば、もっと別の形になっていたはずだ。

どんな卒業ソングが生まれてくるのか、ワクワクするじゃないか。