2010年2月18日木曜日

だましの名画 十選 3 中央大学教授 山口真美 歌川国芳「みかけはこはゐがとんだいゝ人だ」

日経10.02.18朝
・・・だまし絵の作者たちは、どこまで崩しても顔に見えるかに挑んでいる。いわば、視覚への挑戦だ。・・・西洋のだまし絵がどことなくおどろおどろしいのに比べると、日本のそれは圧倒的に明るくひょうきんだ。・・・この絵の人物の表情を観察したいのであれば、じっくりと見てはならない。ぼんやりと眺めるのがよい。・・・逆にこのだまし絵をじっくり観察すると、顔を構成する人々の姿に目が行ってしまい、人物の表情は見失ってしまう。・・・

自分でも「ぼんやり見るモード」と、「じっくり見るモード」と2つのモードがあるのかもしれないと思った。

例えば、新聞で興味ある記事を探しているときは「ぼんやり見るモード」、興味ある記事を見つけたら「じっくり見るモード」で見ている気がする。

実際に、物理的には見えているのに「見えていない」ということもよく経験する。人間の認識も、ある意味でコンピューターと同じなのかもしれない。カメラセンサーで物理的には「人の顔」の信号を捉えていても、コンピューターはそれを「人の顔」と認識出来ない。別途顔認識プログラムを書いて認識する必要がある。人間の認識にも、そういうことがあるのだろうか。

歌川国芳の絵は、wikipediaでたくさん公開されている。著作権保護期間が切れているため、パブリックドメイン扱いのようだ。すごいな。