Tahnya『Couleur』Release Party at 渋谷JZbratに行く

昨日は渋谷JZbratで行われたTahnyaのライブに行った。

JZbratは渋谷のセルリアンタワーというデッカいビルの中にある、ライブハウスというよりはクラブのようなライブスペースだった。雰囲気もよく、ゆったりと快適に楽しむことができた。





ライブは、恐らく曲名もないだろうアカペラ曲で幕を開けた。Tahnya真骨頂の「緊張感と間」がビシビシ伝わってきて、期待感がつのった。

しかし残念ながら、バンド形式で演奏が始まるとその「緊張感と間」はあえなく消えてしまった。

皆、素晴らしいプレイヤーだったし、普段よりも当然音は太く、ゴージャスになっていた。しかし、音数が多いために間は消え、人数がいるので頑張らなくても迫力が出てしまうので緊張感も消えた。

率直に言って、普通のバンドの音になってしまっていた。普段のTahnyaの音を和風だし・和食だと例えるなら、その音はハンバーガー・アメリカ食のようだったと例えよう。

前半は大方そんな調子で進んでしまった。その後の後半は、はじめの方だけ2人となり、流れが変わった。決定的に流れが変わったと思ったのは、「虹を架けたら」以降だ。

今回最高だったのは、チェロを加えた三人編成で演奏された『「さよなら」は「おやすみ」に』だ。「緊張感と間」はもちろんのこと、温かさまで加わり、名曲がさらに輝いた。アルバム「couleur」にボーナストラックとして生録音源が収録されているので、きっと再レコーディングはないだろう。しかし名曲につき、セルフカバーとかなんとか理由をつけて、是非いつか完璧な音質で味わいたいものだ。

その後は新曲の「サイン」を披露。アップテンポな曲で、Tahnyaの新しい境地を開いていきそうな曲に思えた。

そしてアンコールの「おやすみ」。知る限りTahnya史上初のバンド形式での演奏だった。正直心配になったが、これは素晴らしかった。お互いに音を聴きあい、非常に繊細に丁寧に演奏されていた。この曲も最も完璧な音質で味わいたい曲の一つだ。

人それぞれTahnyaの音楽に何を求めるのかは違うだろう。自分は明らかに他のアーティストにはない「緊張感と間」を求めている。

一般的に言って、音は太い方がいいし、様々な楽器があった方が音に広がりが出る。ある程度以上の規模でライブをするには、観客を圧倒するためにもバンド形式は必要だ。

しかし、この「緊張感と間」を失わないようにバンド形式で演奏するには、一体どうすればいいのだろうか。ライブは十分に楽しんだが、頭ではそんなことばかりを考えていた。


セットリスト(by 星の王子様)

① ?
② レインダンス
③ 地平線
④ ひとり歩き
⑤ 僕にとっての光
⑥ 握りしめた温もりにありがとう
⑦ swim

⑧ さよならのストーリー
⑨ 虹を架けたら
⑩ couleur
⑪ 遠くまで
⑫ 初恋
⑬ 「さよなら」は「おやすみ」に
⑭ 幸の種
⑮ サイン(新曲)
⑯ 忘れな草
⑰ 君とこれから
⑱ 未来航路

⑲ おやすみ


星の王子様thanks! しかし、19曲もプレイしていたとは!

コメント

  1. 私もプレイ中ずっと同じようなことを、どこか冷めた頭で考えていました。

    Tahnyaの曲は素晴らしいし、二人のことを才能もセンスも人柄もサイコーだと思っています。でも、好きだからといって、いつも賞賛するのは違うと思うんです。

    バンド形態での演奏には、ツフムカの時もそうでしたが、今回もやはり違和感を感じました。その違和感の原因は恐らく、人が多くかかわることで、Tahnyaの曲の中にある音の隙間にどんどん他の人のオタマジャクシが入ってきて余白がなくなってしまうことと、そのせいで大好きなヒラタ君のギターの音に集中できなくなることなのかな、と。まだうまく言語化できていないように思いますが、そんなふうに感じています。

    彼らのブログにこういったことを書くのはクレームのようになりそうで書きませんでしたが、私も私なりに感想をまとめてみました。
    http://misapon.blogspot.com/2010/01/tahnyacouleurrelease-partyjzbrat.html

    でも大好きですよ、Tahnya(* ̄▽ ̄*)。

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