2010年1月17日日曜日

いじめのひとつの原因 - 「ハッカーと画家」Paul Graham著

・・・だが私が思うに、ほかの子供がオタクを迫害する一番の理由は、それが人気のメカニズムの一部だからだ。個人の魅力というのは人気の一部にすぎない。むしろ同盟関係が重要なんだ・・・一番の人気者はオタクを迫害することはなかった。そんなことをする必要がないからだ・・・不安を感じている中流ランクの子供たちが火付け役になっている・・・人気のない子供たちから離れることでポイントを得られるのと同様に、彼らに近づくことでポイントを失ってしまう・・・(p.17)

・・・フリークとオタクは同盟であり、共通項を多く持っていた・・・彼らは、少なくとも最初は、自分たちの作ったグループの結束のためにドラッグを使った・・・反逆者の勲章を共有・・・(p.20)

著者が言うように、いじめのひとつの原因は同盟関係だと思う。仲間意識を簡単につくるためには外敵が必要だから。敵とみなしてもいい標的を定めて皆でいじめていれば、自分はいじめられなくて済む。

しかし、その同盟関係は偽りだから、何かちょっとしたことで今度は自分がその標的になる可能性がある。そのため、より強い同盟関係・安全地帯を維持するために、いじめはよりエスカレートしていく。

このような構造は大人の世界にもそのまま存在するのではないだろうか。

群れるのを嫌う性分は、ここから来ているのだろうと気がついた。群れれば自分もそうなるかもしれないという恐怖と、判断力を失う自分に対する嫌悪感があるからだ。