2014年5月18日日曜日

「中国にとってウイグル問題とは何か?」日経の分かりやすい記事

日経14.05.11朝 ウイグル先鋭化の恐れ 中国強硬、背景にエネルギー

…中国にとってウイグル問題とは何なのでしょうか?…

中央政府との対立が続いているのがウイグルとチベットです。両民族に共通するのは強い信仰を持つ宗教があることです。ウイグル族はイスラム教、チベット族はチベット仏教です。中国共産党はもともと宗教を認めず、文化大革命(1966~76年)の期間中は、仏教寺院を壊し、仏像の首をはねたり、モスクをつぶしたりする弾圧が行われました。90年代以降は道教、仏教、イスラム教、カトリック、プロテスタントなどを認める政策がとられています…

無神論の共産党とイスラム教とはもともと水と油…

中国共産党は軍事的な弾圧、漢民族の入植政策という「ムチ」、財政支援、投資などの「アメ」の2面的な政策でコントロールしようとしてきました。それが行き詰まっている…

ウイグル族にとっては、大きな事件を起こすことで、中国政府の抑圧に対する反発、挑戦を世界に知らせる目的があるとみられています。では、中国がウイグル族に対して妥協的な姿勢を取り、衝突の沈静化を図れないのはなぜでしょうか?そこには中国のエネルギー安全保障という大きな課題…

エネルギーの大産出地帯であり、輸入エネルギーの通り道となっているのが新疆ウイグル…

新疆は天然ガスの生産では全国トップ…

中国はトルクメニスタンからのパイプラインによる天然ガス輸入も急増させていますが、そのパイプラインは新疆ウイグルの真ん中を貫いて運ばれているのです。またカザフスタンなどから天然ガスや原油を輸入する構想もありますが、そのほとんどはやはり新疆ウイグルを通ることに…

中国はウイグル族にエネルギーののど元を押さえられており、それゆえにウイグル族を強く押さえつけざるを得ない…

(編集委員 後藤康浩)

非常に分かりやすい記事だと思う。

なるほどね。ウイグルは天然ガスの産地であるとともに、パイプラインの通り道なのか。それは押さえておきたいよな。

この記事を読んで改めて思うのは、世界は相変わらずエネルギー問題によって悲劇が起きているということだ。

もし中国に他国を侵略しなくてもいいだけの十分なエネルギーがあったら?ウイグルの悲劇は起こらなかったかもしれない。尖閣だって、南沙諸島だってそうだ。

今も昔もエネルギー問題は安全保障問題。もし日本が大量に安いエネルギーを開発して隣国に分けてあげることができるなら、それこそ積極的な平和外交になる気がするんだけど、やっぱり夢かなぁ…

この記事はもともと電子版だったので、日経に登録すれば全文を読める。

ウイグル 先鋭化の恐れ 中国強硬、背景にエネルギー :日本経済新聞