2014年4月6日日曜日

「クリミアのロシア編入になぜ日本は反対なのか?」と聞かれてどう答えるか

日経14.03.17 ロシア編入を承認 クリミア住民投票 賛成9割超

【シンフェロポリ(ウクライナ南部)=田中孝幸】…

編入賛成が95.7%に上り、圧倒的多数での承認が確実となった。投票率は82.71%に上った。ウクライナにとどまることに賛成したのは3.2%、無効が1.1%だった。編入に反対する先住民族は棄権することを表明していた…

菅義偉官房長官は…「ウクライナ憲法に反しており、わが国は承認しない」と述べた。「ロシアが国際法を順守し併合に踏み出さないよう求める」…

自治共和国会議は投票結果の最終確定後、いったん国家としての独立を宣言…


日経14.03.17 米大統領「絶対認めず」電話協議

オバマ大統領は「住民投票はウクライナ憲法に違反し、ロシアの軍事介入による脅迫のもとで行われた」と指摘…

プーチン大統領は「(住民投票は)国際法と国連憲章に完全に合致している」と応じた…


オバマ大統領、プーチン大統領、双方の言い分は平行線のままだ。そして、この疑問もそのままだ。

琴線探査: クリミアに住んでいる人たちが住民投票をするのに、国連が「無効だ!」というのは一体どういうことなのか全く理解できないんですけど…

日本は米国とほぼ同じ事を言っている。ここでもし、「クリミアのロシア編入になぜ日本は反対なのか?」と聞かれたら、日本人としてどう答えたらいいのか?

菅義偉官房長官の話だけではとても自信を持って答えられそうになかったが、その後、この疑問に答えてくれそうな記事を見つけた。

緊迫するウクライナ情勢 「ロシア」の軍事介入は「国際法違反」なのか?



「領域主権の侵害」は国際法に反する

「第一に、ロシアの行動は、武力を行使している点につき、それを違法としている国連憲章2条4項及び国際慣習法に違反しています。第二に、ロシアによるクリミア半島への軍の投入とウクライナ新政権へのけん制は、国際法上国家の権利として認められている『領域主権』を侵害する点で、やはり国際法に違反するものです」



「クリミアの住民が支持」というロシア側の主張は正当?

「一方で、ロシア側の反論としては、まず第一に、クリミアの住民がロシアを支持している、などと主張することが考えられます。しかし、クリミアで住民投票などが行われても、それはウクライナ憲法の手続に従ったものでなければなりません。また住民の意思があるという主張は、国際法上は違法であるロシアによる『軍の投入』とその影響が存在しない場合に、初めて言えることです」



さらにまとめるとこうなるだろうか。

・ウクライナの領土内に勝手に軍を出してしまった
・住民投票はウクライナの憲法の手続きに従っていない
・軍を出してしまった以上「脅迫」の結果と言われてもしかたない

なるほど。実際のところ、現ウクライナ政権はアメリカ寄りで、そしてクリミアの住民の多くはロシア編入を喜んでいるようだ。

しかし、現ウクライナ政権がどういったものであろうと、地元住民がどんなに喜んでいようと、ウクライナの主権と憲法、ひいては国際法は守られなければならないというわけだ。

ここまでのところ、ロシアの言い分は苦しい。日本や米国の言い分の方が正しいと言えると思う。

ハム速の記事が興味深かった。参考に。
【ウクライナ問題】猿でもわかるロシア情勢:ハムスター速報