気合の入った政治CMは投票率の向上に役立つかもしれない「Peace Litle Girl(Daisy)」

日経14.03.11朝 世界を変えた広告十選7 クリエイティブ・ディレクター 杉山恒太郎 1964年米民主党大統領選

米国の著名な歴史家で政治ジャーナリストのセオドア・ホワイト…が「政治的なテレビキャンペーンの傑作として歴史に記される価値がある」と特記した。

制作は、広告代理店DDB。大統領選を前に、同社のフォルクスワーゲンの広告に注目していたJ・F・ケネディは、ダラスで暗殺。その意を継いだL・ジョンソンは、ゴールドウォーター候補との一騎打ちにこのDDBを指名した。

題名は「Peace Little Girl(Daisy)」…

「核の時代、愛し合うか、死ぬかの選択しかありません」とジョンソン大統領の肉声。好戦的な発言が多い敵方陣営の弱点を突いた…

結果はジョンソン圧勝に終わる。相手への単純な誹謗中傷に終わらず、人々のインサイト(深層心理)に訴えた、初めての大統領選のネガティブキャンペーン広告。

つべにあるかなぁ…あるわなぁ。つべには何でもあるぅ!(^^);


しかし、これもまたうまい広告だね。プロットや映像もそうだけど、特に最後の映画っぽいセリフのパンチが利いている。

Daisy (advertisement) - Wikipedia, the free encyclopedia

「The stakes are too high for you to stay home.」

つまり、家にいて投票しないでいると大変なことになりますよ!というわけだね。

「The stakes」は肉のステーキじゃなくてステークホルダーのステーク。この言葉が持つ「利害」という意味合いと「火あぶりの刑に使われる柱」という意味をかけて、「too high」リスクであると。はい。座布団あげてー。

確かに、こんなに訴えかけてくる政治のCMは見たこと無いね。日本じゃダサいのばっか。政治の広告も気合を入れて作れば、もっと投票率が上がるのかもしれないね。

しかし、これがネガティブキャンペーンなのか?ネガティブキャンペーンもスマートにやらんといかんね。

あと、このCMといい、オバマ大統領といい、ケネディ駐日大使といい、米民主党というのはやっぱり昔からリベラルだったんだなと改めて感じた。

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