TPPに入るだの何だの言う前に、まずは「聖域なき関税撤廃」に備えた構想と準備をすべきでは?

日経13.02.23夕 TPP交渉参加へ 「全ての関税撤廃前提とせず」 日米首脳が共同声明

【ワシントン=永沢毅】…両首脳は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加に際し、すべての関税撤廃が前提にはならないとする内容の共同声明を発表した。首相は会談後「聖域なき関税撤廃は前提ではないことが明確になった」と言明…

首相は「聖域なき関税撤廃は前提ではないことが明確になった」とおっしゃったが、これすごく違和感ある。

そもそもTPPとは何だったか?

環太平洋戦略的経済連携協定 - Wikipedia

…加盟国間で、域外に対する競争力を強化するために、自由競争の妨げとなる関税や非関税障壁を撤廃し、経済的な国境をなくすことを主柱としている…

つまり、聖域なき関税撤廃が基本なわけで・・・

とはいえ、現実的には聖域なき関税撤廃を前提にして交渉に入るのは国内世論的に難しいし、アメリカとの関係もあるのでとりあえず今はそういうことにしておこう、ということだろうか。

まあとにかく、交渉してみないことには何の情報も入らないから、交渉に入ること自体は賛成。

しかし、実際に参加できるのか?と考えると、日本はまだ聖域なき関税撤廃に備えた構想も準備も、何一つできていないんじゃないかと思う。そういった意味で参加は反対。

TPPに入るだの何だの言う前に、まずは聖域なき関税撤廃に備えた構想と準備をすべきなんじゃないだろうか。

日本は何が弱くて、じゃあそれを強くするためには何をすべきなのか?そういう議論が先に来ないと。

そういった議論を尽くして強くなるメドがたった上なら、むしろ多くの国民がTPPの参加を望むようになるのでは?

それができないなら、参加しないほうがいいと思う。

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