磯崎新氏曰く「プロジェクトは例外状態を作ること」

日経12.03.28夕 「復興後」の姿 描く必要 建築家 磯崎新さん
・・・米国の新聞記事の見出しで「アーキテクト」という単語を見つけた。「『アラブの春』後を担う次なるアーキテクトは誰か」というものだ。日本語では「建築家」と訳されるこの言葉には、システムを組み立てる戦略家の意味が含まれる。・・・「建築家」の役割は、日本ではまだうまく整理されていない。・・・政・官・学の専門技術者が国家や都市の形を「計画」するのではなく、アーキテクトたちによる「プロジェクト」を提唱する。・・・「計画」は法律など既存の枠組みの中でしか実現しないものだ。それに対して「プロジェクト」は”例外状態”を作ること、と考えていい。・・・国会をメガフロートに載せて東北をはじめ全国に送る首都機能移転なども考えた。今は一蹴されて当然でしょうが・・・問題を組み立て直し、考えていかないとダメでしょう。(聞き手は文化部 窪田直子)

確かに、日本語では「Architect」は「建築家」と訳されることが多い。ただ、「設計者」と訳されることもある。

ソフトウェア開発では、ソフトウェアの設計をする人を「アーキテクト」と呼ぶこともある。磯崎氏がおっしゃる「アーキテクト」の意味はこの感覚なのだろうと思う。つまり建築家とは、都市の設計者のことなのかもしれない。

もう一つ大事だと思ったのは「プロジェクトは例外状態を作ることだ」とおっしゃっているところ。

「計画」というのは、それはそれで必要なものだと思うけど、計画ありきでは計画のための計画になりがちだということもある。それはつまらない。

やっぱり、例外的な高い目標を実現するためのプロジェクトありきで、計画はそのマネージメント部分を支えるものとしてあるべきだろうなと思った。

しかし、いくら何でも「国会をメガフロートに載っける」というのはやめた方がいいですね。日本は津波が来ますから(^^);

なら日本の国土全体が危ないとすると、一体どうすればいいんだろう・・・ラピュタが必要かも?

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