2012年3月20日火曜日

神奈川県の「津波浸水予測図」が見づらすぎる

神奈川県が定期的に発行している「県のたより」が今日の新聞折込チラシに入っていた。

「東日本大震災から1年・・・地震・津波に強いまちづくり」というタイトルで、震災がれきの受け入れの話などがあった。

中でも注目したのは「津波浸水予測図」だ。江ノ島などによく出かけるので、津波は常に警戒しておかなければならないと思っている。

素案ではあるものの、県のサイトで公開しているというので見てみた。
津波浸水予測図 神奈川県津波浸水予測図 : 神奈川県


図が見つけづらい

まず、どこに行けばその図を見られるのかわかりづらかった。このページを見て、どれだけの人がすぐに発見できるだろうか。


見るべきものは「4」と「5」なのだけど、情報が同じ粒度で並列に並んでいるために、どれが重要な情報だかわかりづらい。一応、「4」と「5」だけオレンジ色になっているけれど、これに気づくユーザーはほとんどいないと思う。


図が見づらい

図が見られるページに行くと、何やらプラグインが必要らしい。当然iPadでは見られなかった。MacではJavaアプレットのビューアーを起動して何とか見られるようになったけど、まともに操作できる状態だとは思えない。

まず、ブラウザ(Safari)をどんなに横に広げても、右端に出てくるべきインターフェースが表示されない。こんな感じになる。


この図の下の方には表があり図と連動しているのだけど、図の拡大縮小操作がマウスホイールに関連付けられていて、ブラウザのページスクロール操作とバッティングするので、ページの上部と下部を行ったり来たりするのが面倒すぎる。


そしてこのビューアーではGoogle Mapなど一般的な地図ビューアーと違い、スクロールの向きが逆になっている。フライトシミュレーター式というか。マウスを上にドラッグすると地図は下にスクロールするという風。

もうあまりにも見づらすぎて、図の内容を評価するところまでモチベーションがもたなかった。

Macで見ている自分が悪いのか?Windowsで見るのが筋なのか?これが公共性が重視される行政のとるべき考え方なのか?

そもそもこの図は、クロスプラットフォーム性を犠牲にしてまで拡大縮小やスクロールができる必要があるのか?

県民としては、大体どの辺が危ないのか分かればいいのだから、単に画像で良かったのではないか?その方が共有しやすいし。

・・・と疑問を感じた。


「津波伝播アニメーション」 熱海が危ない

浸水予測図とは別に「津波伝播アニメーション」というのがあった。

これはFlashで動いているせいか、Macでも普通に見られた。iPadではもちろんダメだけど。


津波伝播アニメーション 【対象地震:南関東地震(地震発生後~2時間)】 : 神奈川県

南関東地震の場合、津波は地震発生から2〜3分で小田原や熱海に到達するようだ。これだとほとんど逃げる時間がない。小田原や熱海の沿岸部では、何とかして1分以内に高いところに逃げられる方法を考えるしかなさそうだ。


津波伝播アニメーション 【対象地震:神奈川県西部地震(地震発生後~2時間)】 : 神奈川県

神奈川県西部地震の場合は、津波は地震発生から2〜3分で主に熱海に到達するようだ。

熱海は沿岸にホテルが多くあり、たくさんの人がいる可能性がある。神奈川県の話ではないけれど、近いので行く機会があるだけに心配だ。


これをFlashで動かすのは、コマ送りができるという点で意味がある。

しかし、このコンテンツの目的はできるだけ多くの県民に危険性を伝えるということにあるはずではないだろうか。だとするなら、できるだけ多くのデバイスで動くことと、ブログやSNSなどで共有しやすくするすることが必要だと思う。

ということで、コマ送りの機能はあきらめて普通にビデオにすべきだったと思う。ハッキリ言って、YouTubeにそのビデオをアップしてしまえば、安く、早く、簡単、便利になったと思う。


コンテンツを公開する姿勢はすばらしいと思うのだけど、コンテンツの性質や目的を考えて、県民がより見やすくなるようにしていただきたいと思った。

また色々と勉強になった。