2011年7月1日金曜日

再生エネ法案より「電力使用量をRESTなAPIでリアルタイム公開法案 」をつくってはどうでしょう?

追記11.07.02:RESTなAPIじゃないけど「でんき予報」で公開されてる電力使用量CSVが5分おきになった。
琴線探査: 「でんき予報」の電力使用量CSVが5分おきに。これはイケるのと違うか? | 社説 大停電を回避するための備えを十分に - 日経


池田氏は橋下知事の「ヤバくなったらエアコン消せばいい」発言について、このようにおっしゃっている。

電力危機をあおる橋下知事 - 池田信夫blog - BLOGOS(ブロゴス)

・・・関西電力の「15%節電要請」を「原発を再稼働するための脅しだ」と蹴飛ばして「エアコンを切るだけでいい」と主張しているのが、大阪府の橋下知事・・・彼はどうやってエアコンを止めるのだろうか・・・


確かに。ただ、大口需要家の電力制限は強制力をもって行うことが可能だけれど、家庭用の電力は今でも各個人の努力に頼るほかないのが現状だと聞いている。つまり、個人の自主的な努力は節電に対して大きなインパクトがある。

今は「電気予報」である程度の電力使用量の予測値を知らせることで各個人の節電努力を促そうとしている。しかし、この情報はリアルタイムではなく、数時間単位の予測にすぎない。これでもし突発的に使用量が増えたらどうする?


一方、武田氏は、実は節電の必要はないのでは?とおっしゃっている。

「節電」は本当に必要なの?(2) 本当は津波ではなかった! - 武田邦彦 (中部大学) - BLOGOS(ブロゴス)

・・・原発事故が起こった後の3月14日、東電の設備は6300万キロワットもあるのに、東電管内の国民が使った電気は、わずか2800万キロワットだった・・・どこにトリックがあったのだろうか?・・・1) 東電は原発だけではなく、火力発電の耐震性もサボっていた、2) 設備をいつも休ませていた。・・・これでもまだとんでもなく余っていた(約2倍)・・・


この記事は注意して読まなければいけないと思う。常時であれば、コストの関係から特に必要のない火力を停止させておくのは当然だと思える。残念ながらその火力をすぐに稼動させることができなかったから、震災直後は「総発電能力」はあったとしても実際の「発電能力」はやはり低かったのではないかと思われる。

ただ、武田氏の記事を読んで思ったのは、東電が実際の「発電能力」をまだ正直に公開していないのではないか?ということだ。実はまだあるんじゃないか?と。


日本の電力会社の配電システムは世界でも優秀なものだと聞いている。ならばほぼ間違いなく、地域ごとにリアルタイムで消費電力量と供給可能電力量を把握しているはずだ。でなければ、管理できないから。

もし把握していないとすれば、サーバー管理で言えばリアルタイムでメモリ使用量やディスク使用量を把握していないことと同じだ。そんなこと、あるはずない。ならば、それを何とかして外部にリアルタイムで公開することも可能なはずだ。例えばRESTなAPIで。

もしそれができれば、各個人がリアルタイムの正確な消費電力量を知るためのアプリケーションがたくさんでき、メールやTwitterなどで自動的に警告を出せるようになるはずだ。ドコモのエリアメールなんかを使ってもいいと思う。

琴線探査: 「緊急速報メール」はユーザー囲い込みの道具でなく国の防災システムの一部と考えるべきと思う | 災害時の速報メール ドコモ、自治体に無償提供 - 日経

その警告を見てみんながエアコンを消すと、各個人がリアルタイムでモニターしている消費電力量がみるみる下がっていくさまを目撃することになるだろう。それはみんなが節電努力によって大規模停電の危機を救うという強いインセンティブになると思う。つまり、見える化だ。できればMRTGみたいにグラフ化したいね。

再生エネ法案より、まずは各電力会社に対してこういった情報公開を強制する法案をつくってはどうだろう?題して「電力使用量をRESTなAPIでリアルタイム公開法案 」だ。遠い将来に役立つ法案より、まずは直近の危機を乗り越えるのに役立つ法案が必要だと思う。

このように情報が公開されれば、武田氏がおっしゃるように発電能力に余裕があって実は節電しなくてもよいのかどうかも明らかになるだろう。