2011年5月5日木曜日

ビンラディンは死んだ。で、アメリカは本当にテロに勝利したのか?「誰がどこで何をより何故 起きたかのほうが大切だぜ」 by キングギドラ | ビンラディン容疑者死亡 - 日経

日経11.05.02夕
・・・【ワシントン=中山真】国際テロ組織アルカイダ指導者で2001年の米同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン容疑者が死亡した・・・米当局に殺害されたとされ、米政府が遺体を確認・・・テロとの戦いで一定の成果を上げたと見ることもでき、2012年の米大統領選再選を目指す米大統領の政権運営に追い風・・・

ついにビンラディン氏死亡。そうか・・・

オバマ大統領の声明を見てみよう。これはホワイトハウスが公開しているビデオだ。





ビデオには英語のキャプションがついているが、一気に読みたい場合はホワイトハウスが発表している記事がいい。
Remarks by the President on Osama Bin Laden | The White House

日本語訳はここがいい。
オサマ・ビンラディンについてオバマ大統領声明・全文(gooニュース) - goo ニュース

最もひっかかったのはこの部分だ。

・・・The American people did not choose this fight. It came to our shores, and started with the senseless slaughter of our citizens. ・・・

(アメリカの人々は好んでこの戦いに臨んだのではありません。向こうが私たちの国にやってきて市民を無意味に虐殺したことから、この戦いは始まったのです。)

確かに、表面だけをみればその通りだろう。しかし、ビンラディンをはじめとした人々は、なぜここまでのテロをアメリカに仕掛けなければならなかったのか?その部分がスッパリ抜け落ちている。とはいえ、アメリカもあそこまでやられたからには報復せざるを得ないのもよくわかる。

アメリカもアメリカなら、テロリストもテロリストだ。お互いに何か言いたいことがあるなら、もっとマシな方法はなかったのか?

ここで思い出すのはキングギドラの「911」だ。





・・・
報復による報復による報復 いつになっても得られない幸福
誰がどこで何をより何故 起きたかのほうが大切だぜ
・・・

ほんと、そう思うね。

OK。ビンラディンは死んだ。で、アメリカは本当にテロに勝利したのか?自分はそうは思わない。これまでも、そしてこれからも、きっと負け続けるだろう。

テロリズムというのはネット上のクラッカーやウイルス、削除されても際限なくコピーがアップされるビデオなんかと似ている。自律分散自己再生能力を持った最強のシステムなのだ。だから一つ叩いてもまた復活する。結局はイタチごっこ。全ては対処療法にすぎない。はたしてネットからこういった事象を完全に排除できるか?ほとんど不可能だと思う。

テロリズムも同様だと思う。まともな軍隊を相手にすれば世界最強のアメリカの軍事力をもってしても、このシステムには勝てないだろう。ただテロリズムの場合、政治的な強い目的・動機があるはずで、ネットのこういったカオス的事象よりはまだ把握しやすいのではないだろうか。まずそこを理解し話し合うことができれば、ひょっとすると世界からテロリズムを排除できるかもしれない。

その時アメリカは本当にテロに勝利したと言えると思う。


ところで、日経は「ビンラディン容疑者」と書いているけれど、オバマ大統領はそうは言っていないね。それでも日経はまだ容疑者扱いらしい。

しかし、これはおかしい。アメリカは容疑者を否応なく殺害するのか?それがアメリカの正義か?そうは思わない。アメリカはビンラディンを明らかに犯罪者とみなしているはずだ。

ということは、日経はこうしたアメリカの立場とは違う、そういうことだろうか。それはそれで勇気があるなと思うけれど。