時代は検索からバイラルへ・・・この流れは止められないかもしれない | フェイスブック グーグル抜き昨年首位 - 日経

日経11.01.11朝
【シリコンバレー=岡田信行】2010年の米国のインターネットサイト訪問者数シェアで、SNS(交流サイト)最大手の米フェイスブックが検索最大手の米グーグルを抜き、首位に立ったと見られることが米調査会社の調べでわかった。・・・ネット調査の米エクスペリアン・ヒットワイズ・・・「ユーチューブ」などを合算するとグーグルのシェアはフェイスブックを上回る・・・既存の大手も強さを維持している。・・・

2年前はトップ5圏外だったのに、今はトップ。米国でのFacebookの勢いはやはりすごいようだ。

南米など世界的にも相当な勢いがあるようだけれど、なぜか日本ではそこまでの勢いは感じられない。日本ではFacebookよりもTwitterの方がメジャーになっているけれど、アメリカではトップ5には入っていないようだし。

何なのだろう?文化的な問題だろうか。

この統計からFacebookが首位を奪ったという意味をもう少し考えてみる。

・検索よりも人との交流?
・検索するより人に聞いたほうが早い?
・検索して自分で判断するより人のおすすめを信頼する?
・身近な人が興味があることが自分も興味のあること?

今のところ思いつくのはこれぐらいだろうか。こう考えると、このままではGoogleの未来は決して明るくないのではないかと思える。

去年はGoogleとFacebookが同等でも、今年もしFacebookがさらに差をつけるようなら、Googleのサービスの根本ともいえる「検索すること」の需要がさらに落ちてきたからだ、と言えるようになっているかもしれない。

世の中のあまねく全ての情報を検索できるようにするという大義を標榜するGoogleの「検索すること」そのものが否定されかねないわけだから、Googleにとってこれはもう脅威以外のなにものでもない。

その本当の脅威とはFacebookではない。Facebookをキッカケとして、世界中の人々が「検索することは実はそれほど便利ではないな」ということに気づくことが本当の脅威なのだ。

しかし時代は検索からバイラルへ・・・この流れは止められないかもしれない。

追記11.01.16:その後、検索からバイラルへの一例と見られるケースを発見

琴線探査: SEOとバイラルの違いは、さながら食虫植物か、それとも狩りをする動物か、のように見えた | 読者が本の割引率を決められる!?電子書籍販売サイト「ブックーポン」が新しい理由 (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

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そのうちSEOならぬVEO(Viral Ecosystem Optimazation)とか、そんなのが出てくるかも。

コメント

  1. Facebookは、日記を書くだけでなく、ゲームやフォトシェアリングやグループフォーラムなど、サービスが多様なので、Googleの検索ページだけを取り上げて比較するのは、あまりフェアではない気がするのですが。

    しかし、世界的にFacebookの勢いがすごいということは現実なのでしょうね。「世界地図がFacebook色に塗られていく」ということですな。
    「世界地図がFacebook色に塗られていく | World Map of Social Networks | Vincos Blog」
    http://misapon.blogspot.com/2010/12/facebook-world-map-of-social-networks.html

    返信削除
  2. 確かにFacebookのトラフィックはゲームが多いんじゃないか?などと言われていますし、統計のそのものの正確性や信ぴょう性は考えなくてはいけないと思います。

    ただ、ほかの統計があったとしてもFacebookの方が勢いがあるという大局は変わらないのじゃないでしょうか。

    では、一体なぜそうなのか?単にゲームやその他の機能があるからという理由だけなのか?ここを自分なりに考えておかなくてはいけないと思うのです。

    たとえこの先どうなろうと、Googleには是非大義を成し遂げて頂きたいと思っていますし、応援しています。

    返信削除

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