「ぼく ゆううつなんだ。」「どうしてさ。」「あしたのこと おもうとね。」ウケる。自分そのもの(^_^;) - 絵本「ふたりはきょうも」 アーノルド・ローベル作

先ほど絵本にも通じるTahnyaの楽曲「数かぞえ唄」について書いていたわけだけれど。
琴線探査: インドの国から生まれたゼロ 全てをつつむから形がまる そこには国も人も言葉もない - 「数かぞえ唄」 Tahnya Live at CLUB TOP'S湘南藤沢

そういえば、この絵本も重要だ。「ふたりはきょうも」という絵本で、アーノルド・ローベルというアメリカの方が1979年に作られたものだ。
Amazon.co.jp: ふたりはきょうも (ミセスこどもの本): アーノルド・ローベル, 三木 卓: 本

元はといえば、先日ジブリ美術館に行ったときにはじめて目にした絵本だ。
琴線探査: 「三鷹の森 ジブリ美術館」へ初めて行く。その空間全てが作品だった。

『あした するよ』というエピソードの中から、象徴的な一節を引用してみよう。

がまがえるくんは めを さましました。
「ちぇっ。」
と、いいました。
「この うちったら
すごい ちらかりようだ。
かたづけが たいへんだなぁ。
すると かえるくんが
まどから かおを だしました。
「やあ がまくん。その とおりだよ。
すごく ちらかっているよ。
がまくんは あたまから すっぽり
おふとんを かぶりました。
「ぼく あした かたづけるよ。」
と、がまくんは いいました。
「きょうは ぼく のんびりするんだ。」
・・・・
「ぼく ゆううつなんだ。」
「どうしてさ。」
と、かえるくんが たずねました。
「あしたのこと おもうとね。」
・・・・


まじウケる。これは、自分だ。

絵本なので挿絵も重要なのだけれど、サイコーかわいい。

元は英語のはずだけれど、なんてかわいらしい日本語なんだろう。訳した三木卓氏にも拍手を送りたい。

もう一つ重要なのは、作者がこの絵本でこどもを教育したり説教しようとする感じを受けないことだ。

確かに、自分は考えさせられることが多くあった。しかし、別にそれを強制されてはいない。考えることなしにしても、単純に、純粋におもしろい。

「だからどうした?」などと話に意義を求めたりというのは、この絵本を前にしてはヤボというものだ。

物事はシンプルにすべきだと改めて思った。シンプルなものは凝縮されているので力強い。


コメント

  1. 私もがまくんには非常に共感しましたね。

    たまたまジブリ美術館で手にした本ですが、思わず、このシリーズ4作全て入手してしまいました。

    温かくなるおはなし、きゅんとなるおはなしや切なくなるおはなしなど、どのおはなしもなんども読み返したくなります。

    絵本の名作だと思います。

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