「後先を考えるな。退路は自ら断て。」ということなんだろうなぁ | 未知の演劇を探す旅路3 劇作家・演出家 平田オリザさん - 日経

日経10.12.15夕
・・・ある晩、これはもう世界一周するしかないと気づいた。ならば高校に行くのは無駄だと考えたんです。・・・1979年5月7日、アメリカ大陸横断開始・・・「ヘイ!」と信号待ちの僕を呼び止めたのは、ロードレーサーに乗ったサイクリストでした。「どこ行くんだい?」・・・ホチキスでとめた数枚の紙を渡され・・・車社会に迫害されるサイクリストの相互扶助組織の名簿、つまりホームステイの無料受け入れ先リスト・・・なによりアメリカ合衆国の懐の深さ、底抜けの親切に打たれました・・・行って好きになった国はアメリカ合衆国とトルコ・・・米国のリベラリズムは体験しないとわからない。そのアメリカがなぜ平和のための戦争をしてしまうのか。旅で複眼思考を学びましたね。・・・「十六歳のオリザの冒険をしるす本」を書き上げ、出版・・・このころ、作家になる決意が固まりました・・・晩聲社の名編集者、和多田進さんが拾ってくれました。はち切れんばかりの自意識は今読むと恥ずかしい限りですが。(聞き手は編集委員 内田洋一)

世に一石を投じる人というのは、いくつかの点で共通するところがある気がする。

・後先を考えない
・驚くほどの行動力
・早くから自分の進むべき道を自分で定めている

何だかわからないけれど、オリザ少年は世界一周するために、後先をまったく考えず高校に行くのは無駄だと断じて新聞配達のバイトを始めた。そして驚くほどの行動力で現実にアメリカ大陸横断を成し遂げ、その結果として自分の進むべき道を自分で見定めた。

中でも特に「後先を考えない」ということが重要だと思う。

普通なら逃げ道を作る。高校に行きながらバイトしたっていいし、夏休みにアメリカ大陸横断したっていいのだ。

しかし、そういった逃げ道を作って時間を経たせてしまうと、どんどんモチベーションが下がっていくし、そもそも逃げ道を作るときはその道を選ぶことに自分自身が本当に本気ではない。

つまり後先を考えないということは、自分の選んだ道にどれだけ真剣になれるかということであり、真剣であれば真剣であるほど成功率が高くなるというのは当然なので、後先を考えないほうが成功率が高くなる。

別の言葉にすれば、よく聞くことば「退路は自ら断て」ということだろう。


ところで、ブログを書くということは言葉の勉強にもなる。

「晩聲社」は何と読むか?「ばんせいしゃ」と読むらしい。特に「聲」とは「声」の旧字体だそうで。

iPhoneアプリの大辞林の手書き認識が欠かせませんわなぁ。

大辞林のおかげで読むことは大いに進化していると感じている。しかし、書くことは大いに退化していると感じている。

まぁ、今の時代なら、書くことは「Google 日本語入力」におまかせしましょうか(^^ゞ

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