シャープ電子書籍端末「GALAPAGOS」自虐的なネーミングはガラパゴス文化を世界に広める決意のあらわれだろうか | シャープ電子書籍12月に 高機能端末「ガラパゴス」投入 - 日経

日経10.09.28朝
・・・シャープは・・・「GALAPAGOS(ガラパゴス)」を12月に発売すると発表・・・「アンドロイド」をベースに開発・・・新聞では日経のほか朝日新聞・・・雑誌では・・・日経ビジネスや週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、ニューズウィーク日本版など・・・縦書きやルビなどの日本語表現に対応した独自規格「XMDF」を開発し、新端末に採用・・・「ガラパゴス」という商品名は、生物が独自の進化を遂げた南米のガラパゴス諸島にちなみ「環境の変化に対応し、進化する商品との思いを込めた」(同社)・・・

日本でのiPadの電子書籍機能は、実際に使っていても「これが電子書籍の世界ダァ〜!」という感じはしない。まだまだコンテンツが少ないからだ。

以前iPadが出初めの時、「朝日新聞は読めないのか?」と聞いているという年配の方の話を聞いた。GALAPAGOSでは初めから朝日新聞も読めるらしいので、こういった年配の方は特に喜ぶかも知れない。

XMDFの話は前にも目にした。

琴線探査: XMDFはオープンにした方がいい気がするけれど | 電子書籍、サービス競う シャープが参入 - 日経

日本語での出版は縦書き、ルビなど、他の言語での出版とは違う特殊な機能が必要だ。XMDFは初めからこれらをサポートしているようなので、日本の出版物を電子化するには比較的適しているのだろう。ということは、日本語の電子書籍が爆発的に出版されるようになる可能性がある。

あとは、XMDFが世界的に普及するのかどうかだ。XMDFはすでにIEC標準らしい。明らかに国際標準規格だ。

経済産業省 「電子ブック技術(XMDF)の取組みと国際標準化推進について」 (PDF)

ただ、標準のHTMLよりもIEのHTMLが普及してしまったことと同じように、国際標準であれば普及するということは必ずしも言えないわけで。

はたしてXMDFは本当の意味で国際標準となるか、それとも、この機体の名のようにガラパゴス規格となってしまうのか。12月に発売されるGALAPAGOSが成功するかどうかで、ある程度見通しがつくようになるのだろう。大いに期待したい。


しかし、なぜ「GALAPAGOS」としたのだろう。説明はわかるけれども、XMDFを国際化しようと頑張っているにも関わらず、なぜこのような自虐的なネーミング?逆に、ガラパゴス文化を世界に広めていくのだ!という決意のあらわれだろうか。

Tech Crunch Japanでも記事になっている。
シャープ、Android版eブックリーダー「ガラパゴス」を発表―電子書籍配信サービスも(ビデオあり)





埋め込まれたビデオによると、Flash10対応だ!というところがイイ。(2:22)

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