なぜ一番初めにAmazonが電子書籍に力を入れ始めたのか、わかるなぁ | 電子書籍に熱い視線 情報端末向けの配信続々 - 日経

日経10.06.06朝
「グーテンベルク以来の出版革命」「黒船来襲」・・・iPad・・・『死ねばいいのに』・・・端末からそのまま感想を送信・・・立命館大の米光一成教授は「完売がないからいつまでも売れるし、かさばらないのでまとめて買える」と・・・洗練されたフォントやレイアウトでは印刷媒体に軍配が上がる。「俳句を電子化したが、文字の配置に苦労した。日本語の組み版にきちんと対応した端末が出てくればさらに普及が進むはず」と米光教授は語る。ルビや割り付けなど、長年にわたって磨かれた日本固有の印刷文化。・・・その蓄積を見直し、どう発展させるかを考える好機でもある。(文化部 関優子)

確かに、電子書籍はグーテンベルク以来の出版革命かもしれない。これまでと何が違うか、思いつく限り書いてみよう。
ヨハネス・グーテンベルク - Wikipedia

・本を瞬時にどこへでも転送できる
・絶版がない
・返品がない
・在庫切れがない
・在庫用の倉庫が必要ない
・かさばらない

こう考えると、なぜ一番初めにAmazonが電子書籍に力を入れ始めたのか想像できる。Amazonは色々と困っていたはずで、上の項目に照らして考えてみると、その様々な問題を解決してくれることがわかる。

・本を瞬時にどこへでも転送できる(送料が要らない)
・絶版がない(ロングテールの理論にかなっている)
・返品がない(面倒な事務手続きや配送が省ける)
・在庫切れがない(大量の在庫を抱え込まなくていい)
・在庫用の倉庫が必要ない(コストダウン・利益率アップにつながる)
・かさばらない(ユーザーが本棚のスペースを気にすること無くバンバン買ってくれる)

電子書籍は間違いなく、ユーザーや小売店などのニーズから、今後の主流になっていくだろう。

日本での問題の一つは、記事でも指摘されているように独特の印刷文化だと思う。

縦組、ルビ、などは特に問題だ。iPhoneのAPIではまだこのような機能に対応出来ていない。Flashでは最近になってTLFが導入されたけど、今後Flashがどれだけ使われ続けるかどうかも怪しくなってきたし。

やっぱり汎用的に使えるのはPDFかな。

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