2010年2月15日月曜日

だましの名画 十選 中央大学教授 山口真美 レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」

日経10.02.15朝
・・・眼前の風景を描く絵画は3次元世界を2次元で見せる「だまし」の芸術である。次元を一つ減らすことの矛盾に挑んだ画家たちの思惑を、認知心理学の視点から解説していこう・・・「モナ・リザ」は、どこから見ても視線が合う。逆に言えば、絵を目の前にしてあちこち逃げまわっても、視線から逃れることはできない。これは絵画や写真に特有の現象である。・・・視線のつきまといは2次元世界に限られるのだ。絵画に描かれた人間の身体はもともと3次元で、視線を向ける顔も目玉も3次元世界にある。それを強引に2次元に映しこんだのが絵画だ。次元の歪みによって、視線の位置が1点に定まらなくなったのである。・・・

絵を描くということは「次元を一つ減らす」行為であるという見方は、よくよく考えてみると当たり前だが、そう考えたことはなかった。

となると、3DCGはどうなのだろう。これもやっぱり2次元だろうか。そうだとすると、3DCGの描画プログラムは画家が行っている「次元を一つ減らす」行為をある程度自動化したものと言えるのだろうか。

最近では映画「Avatar」のように、3DCGをさらに立体的に見せる技術が広まりつつある。今年はテレビが3D化するという話もある。

こうした映画やテレビの3D化は、せっかく2次元に圧縮した情報を単にまた3次元に戻すという事なのだろうか。そもそも動画は議論から外すべきなのだろうか。

山口教授はどう考えているのだろう。今後の記事が楽しみだ。